こちら、リア充撲滅委員会です。

撲滅　18 ページ18

A「ん……う〜ん……あ、あれ？」


目を覚ますと私の部屋の天井が見えて



もしかして運んでくれた？


あのクズたちが…？←←


ふと、足に違和感があって視線を落とすと



おそ松「……すぅ………すぅ………」


想像していたのとは違う寝息をたてて伏せているおそ松くん


私の部屋のドアが開いてチョロ松くんとトド松くんが入ってきた



チョロ松「おはよう。ごめんねうちの末弟が」



トド松「本当にゴメン！まさか寝ちゃうなんて思わなくて」


まさか、あのチョコのこと…？



A「チョコ…お酒かなんか入ってたの？」


トド松「うん、少し多めにいれてたんだ」


A「…なんか、みっともないとこ見せちゃったね」


複雑そうな顔をする二人


別にトド松くんは悪くないんじゃないかな


A「あっ、ねぇ。なんでおそ松くんがここに…」



時計を見れば私が寝てから4時間近く経ってる


もう夜中だ



チョロ松「あぁ、おそ松兄さんね。銀さんが目覚ますまで待つって。心配だから」


トド松「そしたら自分も寝ちゃってさ。おかげで僕たちも待たされちゃってたわけ」




心配、したの…？



私に…？



何か、よく絡んでくるなとは思ってたけど


A「何で、友達でもないのに…」



チョロ松「…兄さんにとっては友達だと思ってるよ。それに僕だってそうだと思ってたけど」



トド松「僕もだよ。てか皆思ってるよ、Aちゃんは友達だって」




友、達…



A「いいの…？だって……」



十四松「こんな容姿なのにって？」



いつの間にか十四松くん、一松くん、カラ松くんもいて


カラ松「容姿なんて関係ないさ」



一松「そうだよ。俺はその色好きだよ」


A「こんな鉄錆び色…」



おそ松「………」



起きたのか、おそ松君が私の髪に触れる






おそ松「…キャラメル色」



A「…えっ？」



おそ松「そっちの方が君に似合う」



真っ直ぐ目を見て



はっきりと口に出す







キャラメル色…



私の色…







A「あり、がとう…」



少し、小さかったけど、皆には聞こえたようで






笑ってどういたしましてって



銀 A、高２


五月になって高校で初めて友達が出来た＿＿＿＿

撲滅　19→←撲滅　17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す