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そこに課長が出勤してきて
相葉くんの髪の毛クシャクシャってして
「相葉ーおはよう。朝からイチャイチャすんな。」
って言いながら、
私を睨みつけた。
「翔ちゃん課長、おはようございます。何か怖いんですけどー。」
相葉くんが髪をなおしながら言うと
「そう思うなら、イチャイチャすんな。」
「あ、翔ちゃん課長、もしかしてヤキモチー？
あーもうA早く翔ちゃん課長におはよーって言ってニコってしてあげて！」
相葉くんって、やっぱり凄いのかも。
「櫻井課長、おはようございます。コーヒーお持ちしましょうか？」
相葉くんに言われたからじゃないけど
勝手に顔が緩んでしまって
ニコニコ顔で挨拶してしまった。
課長は不機嫌なまま
「おはようA。コーヒーはいい。
小会議室Aを使いたいから予約して。」
「はい。」
「うん、頼むね。あー、すみません。みなさんちょっと集合してください。」
週初めの朝礼のミーティングがはじまった。
今週のそれぞれのスケジュールを確認して
増えてきた取引先の情報を共有していく。
今誰がどんな案件抱えていて
どんな状況であるかのかを共有することで
困難であると思えていた案件も
解決策が見つかったり
おのおのが持つ人脈が役立ったり
櫻井課長のこの朝のミーティングは
課内のお互いの信頼も深まってすごく良いと思う。
「じゃ、今週はそんな感じでお願いします。
来月から本格的に獲得に動くUNTITLED社の情報をできるだけ集めてAに渡してください。
Aはそれを纏めて。あ、秘書室や管理課が持ってるデータや情報も貰っといて。」
「はい。」
「じゃ、みんな今週もよろしくお願いします。」
朝礼が解散になって、それぞれが自分の業務につく。
課長は忙しいのはわかってるけど
私には朝から不機嫌な顔しか見せてくれない。
ここは職場なんだから
別にニコニコしてくれなくていいけど
昨日とのギャップに少し寂しく思う。
私、課長が不機嫌になるような何かしたのかな？
たくさんのメールを開いては処理しながら
どきどき課長を見ちゃうけど
全然私を見てくれない。
忙しいのはわかってるけど
なんだかちょっと寂しい。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2020年2月15日 9時
