最愛 2 (S.S) (ページ6)

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「それで、Aちゃんはどんな人がタイプなの？」

〈櫻井課長です！〉

って言ってしまいたい。

「そうですねー？具体的には思いつきませんけど.........。橘課長は？」

「私っ？(笑)私はね、そうね。私の理解の域を超える人かな？」

「理解の域を超える？」

「そう、わけわかんないー？ってなる人(笑)」

「櫻井課長は、わけわかんない人なのですか？」

「櫻井くん？(笑) 櫻井くんは、、、私にはわかりすぎる、よき理解者、かな？どうして？」

「よい関係なのですね。」

「そう見えるの？あはは。」

課に何人かがランチから戻ってきた。

「じゃ、またねAちゃん。ちゃんと食べなきゃダメよ。」

って橘課長は戻っていった。

結局

惚気けを聞いただけで
疲れが倍増しちゃった。

貰ったサンドイッチはとても美味しそうだけど、食欲がやっぱり無くて、ゼリー飲料を飲んだ。

午後の仕事に入る直前

櫻井課長からLINEが入った。
ドキドキしながら開いた。

〈橘と昼飯だったって？〉

〈はい、サンドイッチいただきました。〉

〈夕方には戻るから、定時には帰れるようにしておくこと。〉

〈はい。他に誰が来られますか？松本課長？二宮主任？相葉くん？〉

〈俺と2人じゃ嫌？〉

LINEだけで心臓が持たない。
どういう意味かもわからないけど

櫻井課長と2人っきりってことよね？

ええっっっ |ﾟДﾟ)))

いいの？

これは断るべきなの？

でも

〈嫌じゃないです。〉

って送ったら

〈ん。2人だけの秘密で。〉

うわっうわっ！
心臓とまる！

櫻井課長がどんな気持ちで誘ってくれたのかわからないけど

嬉しい。

好きな人と過ごせる時間。

うわぁぁぁぁって叫びたいくらい。

嬉しい。

それが秘密と言われるものでも。

それでもいい。

〈はい、秘密にします。楽しみです。〉

そう返して。

橘課長に申し訳ないなーと思いながらも
顔がニヤけちゃうのが止まらなくて

サンドイッチを頬張った。

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