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翌日。
「なんだ、元気じゃん。」
松本課長がなんだか残念そうに笑う。
「昨日はありがとうございました。」
「うん。俺はAの上司だけど、そうじゃない俺もいるから。」
意味がよくわからなくて、ぽかんとしてたら
「とりあえず、仕事しよっか。」
「それから、夜。飯行こう。」
そう言ってまた笑った。
昨日、課長に頼まれた仕事を進めるけど
どうしても足りない資料があって。
でも。
思い出しちゃうから
資料室に行く気持ちにもなれないし
だからって
橘課長に聞きに行くのも、、、やだな。
あー、この人が恋人なんだ。
って確認しちゃう。
橘課長が悪いわけじゃないのに
会いたくないって、やっぱり思う。
あんな優しい顔と
甘い声の囁きを
独占してるんだ、とか
考えたくないこと考えて
勝手に落ち込む。
想像してるだけでこれなのに。
本人を目の前にしたら
、、、だめ、泣いちゃいそう。
パソコンを見つめながら固まってた。
意を決して席を立って
エレベーターに向かう。
ボタンを押して、エレベーターホールで待つ。
橘課長に聞いても、結局資料室に探しに行かなきゃいけないことになるのだから
ショック療法かな、これは。
ドM発動して資料室に向かうことにした。
エレベーターの中で昨日の事を思い出す。
そしたらやっぱり
地下に到着しても
私はそこから動けなくて
結局そのまま戻ってしまった。
ドM作戦は失敗。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2019年8月13日 9時
