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翔さんと大野さんと相葉くんが卒業した後。
なんだか腑抜けになったような学校生活とは別に、バンド活動はかなりいい感じに順調だった。
まだメジャーデビューは決まらないけど、若手バンドをサポートしてくれる事務所が俺達をサポートしてくれることになって、
練習スタジオ借りてくれたり、ライブ会場の保証金出してくれたりするから、ちょっと調子に乗ってツアーなんか組んでみたら、まだ数箇所だけどSOLD OUTしたりして！
すげー嬉しくて楽しくて。
正直、大学に行く意味を見つけられなくて。
高校を卒業したら音楽の道に進みたいと思ってる。
まだ親には言えてないけれど、それは俺の心がちゃんと決まってからにしようと思う。
Jはあっさりと、高校卒業したらラスベガスに舞台の勉強に行くって決めて。
Jは長男だけど、お父さんが経営している会社は姉ちゃんが継ぐって姉ちゃん自身が決めてるし、親もそれを認めてるから、Jは自由に自分の道を進めるんだって。姉ちゃんに感謝してるって。
俺も長男で、姉ちゃんいるけど、父ちゃんサラリーマンだから関係ない(笑)ある意味自由(笑)
そういえば翔さんも長男で、お父さん会社経営してるから、経済学部に進んで着々と後継者の道を進んでいるんだよな。
医者になろうと頑張ってた頃の翔さんの方が俺は好きだったけど、経営者になるには顔を広くしておくことも大事なんだよって、大野さんが言ったから、チャラチャラ遊びまくってるのも、ま、仕方ないのかな。
大野さんに会いにいこうかな。
悩みを相談に行くんじゃないんだ。
あの人が相談相手になるわけはないんだから。
勝手に話して、大野さんはただ聞いてるだけ。
そうやって話してるうちに、いつも心が決まっていくんだ。
不思議なんだけど。
うん。大野さんに話に行こう。
とりあえず、
大野さんに電話したら、なかなか出てくれなくて。
出るまで鳴らしてやろうって、ずーっと電話しつづけたらやっと出て。
「もー、何時だと思ってんだよ。」
って
「朝の10時ですけどー？」
「こっちは真夜中なんだよー。」
って。
どういうこと？
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2018年2月17日 19時
