番外編 1-2 ページ14
・
「この道の先に坂があるでしょ。 その坂登り切ったらまた小さい公園があるの、知ってる？」
「ううん、知らない。智くんよく知ってるね。」
「ふふ。この前の休みにフラフラしてたら見つけたんだ。行ってみようか？」
智くんとこんな風に歩くことができるなんて、思ってもみなかった。
私の恋人だけど、彼は私だけのものじゃないから。
彼を大好きな沢山の人を悲しませる上にある私の幸せは、いつも不安定で。
それでも離れたくない気持ちのほうがずっと大きいのは
きっとどんな心の隙間にも、彼が入りこんで埋めてしまうから。
言葉じゃなくて。
この手で。
くちびるで。
声で。
指先で。
胸の中で。
鼓動で。
彼のすべてで満たしてくれるから。
「ほら、着いたよ。」
ふいに広がった景色。降ってきそうな満天の星が私達を迎えてくれた。
「すごーい！」
圧倒される私に寄り添い、腰に手を回して引き寄せた。
「あっ、ピザまんのニオイがする(笑)」
「えーっ！ほんとにっ！」
「嘘(笑)Aの髪の香がする。俺、このニオイ好き(笑)」
クンクンしながら、顔を引き寄せて頬が擦れる。
その時、人の気配がした。
「智くん、誰かいる。」
私がそう言ったのとほぼ同時に、優しいキスが降ってきた。
「あっ、キスしてるよ！」
「観ちゃダメだよ」
「あの人、誰かに似てるよ。テレビに出てる…」
「テレビに出てるような人が、こんな外でキスなんかするわけないでしょ。」
気配が行き過ぎてから、クチビルを離した彼は満面の笑顔で
「ねっ(笑)」
って。
こんな彼には誰も敵わない(笑)
最強の私の恋人。
「俺…恥ずかしいからさ、いつもは言えないんだけど。」
「俺…Aがいない毎日なんて絶対つまんねぇって思うんだよね。」
「だから俺…何があっても離さねぇから、覚えてて。ね？」
涙が溢れて星空が滲んだ。
彼がそっと唇で涙を拭って、
また優しくキスをした。
「じゃ。我慢できなくなってくるから、帰ろっか？(笑)」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 715人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハルヒ(プロフ) - ともさん» ともさん、コメントありがとうー！イメージを損ねませんでしたでしょうか？(笑)普段無口なオトコのひと言でこんなの来たら殺人級ですよね！(//∇//)\ 言われたいなー(笑) (2019年5月21日 19時) (
レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 智くんの｢何があっても離さねぇから｣に(/////△/////)ｷｭｰﾝ (2019年5月21日 11時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハルヒ
| 作成日時：2016年11月25日 23時
