訂正中ーLOVEーふたりの軌跡 *s.s *Part.2改訂版 (ページ48)

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98・お金より大事ページ48

翔「はい……」

沈んだ声で出る俺……。

A『うそよ！』

翔「……うそ？」

不機嫌な声が出た。

A『やあのうそじゃなくて

　会いたいのもホントだけど……』

焦って答える A。

無言の俺……。

A『……ありがとう。その気持ち

　だけで十分すぎる。

　本当に本当にありがとう。

　 ……嬉しい……すごーく嬉しい。

　だから大丈夫。離れてても心は

　傍にいてくれるって
　
　初めて本当にわかったの。

　だからお願い！無理しないで……』

Aは諭すように話す。

翔「ムリなんて全然してない！

　会いたいから。俺だって

　 Aに会いたいから……」

早口でそう答えた。

会いたい……

ただ会いたくてたまらない……。

A『ありがとう。……声聞けて……

　元気でた』

翔「……ならいんだけど……」

A『名古屋の名物色々買ってく。

　何がいいかなぁ……ういろ

　味噌煮込み？……スガキヤ！

　食べた～い！』

翔「ういろってようかんみたいな？」

A『……ぽいかな』

翔「スガキヤって？」

A『名古屋と言えば～

　スガキヤラーメン！知らないの？

　昔名古屋住んでたって……』

翔「２歳とかだし覚えてるかっ！」

A『あたし大好きなの。

　名古屋来ると必ずおばあちゃんが

　連れ……ひっく……』

あちゃー……。

A『……ごめ……ん』

翔「いいよ。泣きたきゃ泣け」

A『泣かないも……翔君の大事な

　お小遣い……なくなるもん！』

……もしかしてバレてる？

普通高校生は大金持ってないし……。

A「いいよ Aの為なら

　 ……お金より大事』

言ってから超赤くなる俺。

A『……大好き！翔君大好き。

　もう大好き大好き大好き！』

……もう何も言えね。

俺も大好きだよ……A。

A『翔君のがあたし好きなんて

　絶対ないもん！絶対絶対
　
　ぜーったい！ないんだから』

翔「……それは俺も譲れないな」

ふたりして照れ笑い……。

翔「A……大」

“ 大好きだよ…… ”

そう言おうとした時……

A父『ひ～めっ！誰～？』

社長の大声がっ？！

あまりにびっくりして切る俺。

……まいいか。

やっぱ電話でも照れくさい！

いつかなくなる日なんて来る？

……来ないと思うわ。