訂正中ーLOVEーふたりの軌跡 *s.s *Part.2改訂版 (ページ25)

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75・レッドカードページ25

しばし無言で立ち尽くす

二人に俺も黙ってアイスを指差した。

翔「アイス種類ありそうじゃね？

　しかもハーゲンダッツ」

途端に嬉しそうに見に行く A。

……黙って春兄を見続ける俺。

春「ハーゲンダッツ常備だっけ。

　 ……かっわいいな～お前」

そして鼻で笑って個室に入って行った。

……今日の兄貴マジムカつく。

こんな春兄初めてだ。

A「6種類もあるよ～」

そしてAは

すぐにご機嫌で戻って来た。

翔「……黙って触られてんなよ」

A「……妬いてんの？」

からかうように首を傾げられ

俺はかなりイラついて答えた。

翔「悪い？……」

A「……ごめん……ありがと」

はにかんで俯いてから

俺に“好き”って

伝えるように見つめるから

超たまんねぇ……

こんな風に見つめられるの

何度目か……？

この目で見つめられる度に

どんどん好きになっていくんだ。

この目で見つめられたいから

もっともっと

ふたりきりになりたいのかも。

……数日前までは

微塵も見せなかったくせに。

女子なら誰もが憧れそうなほど

完璧綺麗で大きめな二重の瞳……。

この目にじっと見つめられ

告白なんてされたら
　
普通の高校生は

まず間違いなく瞬殺だ。

翔「……その目反則。イエローカード

　にまけとく」

照れ笑いの A。

ああ～今すぐ抱きしめてぇ……。

翔「絶対その目で俺以外見んなよ」

A「……見たら？」

翔「抱きしめられっぞ～

　チューされっぞ～」

A「絶対見ない！……ないよ」

翔「ある！エラいエラい」

俺の特権。

照れ隠しに髪くしゃしてやる。

A「見るわけない。どんなに

　頑張っても見れないよ。

　翔君以外誰も……」

……またですよ Aちゃん。

レッドカード出して連れ去りたい……。

翔「……レッドカード」

マジ Aの腕を掴みかけた時……

女「あ！Jの……」

やべ！

途端に Aは個室に逃げ込んだ。

女「握手して下さい」

そして俺は

すぐにして去ろうとした。

女「ありがとう。……彼女？」

翔「同級生」

疑い眼で見られながらも

黙って背を向けた時

部屋から春兄と Aが出て来た。

そして春兄は Aの手を繋いで

取りに向かって行った。

お陰で女子も納得顔で取りに行った。

俺もすぐに溜め息付きながら

２人が出てきた

個室部屋に入って行ったのだった。