62・大人の・・・ ページ12
Aの後ろ姿を
目で追いながら
整列の為に前に向かった。
今となっては 嬉しいやら悲しいやら
背の順で Aの後が俺。
Aの黒髪は
昨日と変わらずサラサラで
寝転びながら指を通したの
思い出すと ついニヤけてしまう。
何度か抱きしめキスしたことも……。
この中の誰も知らない
ふたりだけの秘密……
次は後ろから抱きしめてみたいなぁ。
気がつくと
ラブラブすることばかり考えてる俺。
完璧ハマってるな……俺。
呆れられないようにしないとな。
ヤバいヤバい
こんな終業式の最中に不謹慎だ。
……今日もふたりで過ごしたいなぁ。
明日からしばらく忙しいしな……
けど ふたりきりじゃ俺……
いかんいかん！まただ。
Aは今、何考えてん……！？
その時 Aがふわっと俺の方に
倒れかかってきた。
とっさに俺は しっかりと
Aを抱き止めた。
翔「……姫！？」
すぐに座って横に抱きかかえると
一斉に俺達に視線が集まった。
……Aって呼びそうになった。
危ね……
腹ん中では呼んでたわ。
貧血か……？
あきらかに青白い。
翔「大丈夫か？」
Aは 力無く俺の声に反応して
ほんのわずかに頷いた。
保健室に連れて行こうと
抱き上げようとするけど
……上手く立ち上がれない。
その時 慌てて壁際から走って来た
春兄が スッと抱きかかえ
あっという間に出て行ってしまった。
女「カッコいい……」
そう呟き声が した中
俺は無言で２人を目で追い
立ち尽くすことしかできずにいた。
こんなの初めて……
寝付き悪かった上に
ムリして早起きしたせいね。
ベッドに寝かされ
安心してウトウトの あたし。
翔君が優しく髪を撫でてくれる……
何だか急に手が大きくなった？
……あ、夢の中？
だから大人の翔君なんだ。
……またキス……好きね。
でも あまり早く進まないでね。
あたし ゆっくりゆっくりがいいの。
急いで大人にならないでね……。
大人の翔君からは
煙草の匂いと香水の香りがした。
キスも触れてるだけなのに
少しだけ大人のキスの気がした。
A「……翔く……」
唇が離れ“翔君好き……”
そう言おうとした時
廊下からメイの声がした。
黒「早く入ってよ！」
翔「あ……うん」
その時 頭上から先生の声がした。
春馬「し〜っ！」
え！？
目を開けると翔君が 足元の戸で
凍りついたように立ち尽くし
先生を睨みつけていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - かおるんさん» 嬉しいです！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2013年9月15日 10時) (
レス) id: dad6bd0f93 (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - めちゃ面白いです (2013年9月15日 10時) (レス) id: eeafce828e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - かおりんさん» ありがとうございます＊頑張ります！ (2013年9月7日 11時) (レス) id: dad6bd0f93 (このIDを非表示/違反報告)
かおりん(プロフ) - おもしろかったです。更新楽しみです。 (2013年9月7日 11時) (レス) id: 74dc8487cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りん
x他1人 | 作成日時：2013年8月13日 8時
