５×LIFE (ページ45)

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謎めいた智ページ45

潤side

俺が保健室を出た時には、掃除はとっくに終わってたらしい。

廊下では休み時間なのか、あちこちに人が飛び交っていた。

その中で俺はゆっくりと歩いてゆく。

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・・・・・すると。

智「潤ーーーっ！！」

目の前から猛ダッシュで智が現れた。

潤「・・・どーした？智」

智「ッ・・・ハァ・・・Aが、倒れたって・・・ハァ・・・」

息を切らして、智は言う。

相当急いで来た事が一目同然だ。

潤「あぁ・・・そーだけど？」

智「大丈夫だった！！？」

潤「っ！・・・まぁ・・・」

智が大声を出して問い掛けてくるから、正直驚いた。

滅多にそんな声ださねぇしな・・・。

智「そっか・・・良かった～・・・」

そう言うと、さっきの不安そうな顔が笑顔へと変わる。

よっぽど心配していたらしい。

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潤「・・・あ、そうだ」

ちょうど智居んだし、あの事聞くか。

潤「なぁ、智」

智「ん？」

潤「今日の朝さ・・・、雅紀と喧嘩してたじゃん？」

智「ぁ・・・ぅん」

・・・あ。顔色、変わった。

雅紀の事、相当恨んでるっぽいな(汗)

智「それが・・・何？」

あー・・・すっげぇ目付き怖ぇよ(＿＿;)

潤「ぇ・・・っと・・・何あったか教えてくれねぇかなって思って・・・」

智「えっ？」

潤「いやっ・・・俺で良ければ、相談乗ろっかなって・・・」

・・・それでも、顔色は変わらず。

やっぱ・・・怒ってんのか・・・？

潤「ぁ・・・ゴメンッ、嫌なら全然―――」

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智「聞いてくれるのっ！？」

潤「！！？」

威勢の良い智の声に、再び驚きを感じた。

そこまで気にしてたのか？

アイバカ・・・何やったんだよ(汗)

潤「ぉ、おぅ・・・俺で良いなら？」

智「良い！全然良いよ！！」

潤「・・・マジで？」

智「うんっ！ってか凄く感謝だよっ、聞いてくれて」

そう言って、又あの笑顔。

潤「じゃあ・・・聞いて良い？」

智「うんッ♪」

智って・・・・・けっこう謎めいてる？

そんな事を思いながらも俺は、智の話を聞くことになった。

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・・・・・だけど。

又俺が、あの不思議な気持ちに襲われるなんて・・・。