傷だらけな能力者3 (ページ22)

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事実4 ページ22

和也side

和「高校の頃、お前俺たちを避けてただろ？俺たちの事をどう思ってたんだ？」

もう、これが最後のチャンスなんだ。

これで、ハッキリさせよう。

貴方「どうって…」

俺は、口から出た言葉ではなく心の声に耳を傾ける。

貴方『……避けてた理由は、虐められてる事を知られたくなかったからであって…』

貴方『どう思ってた?…大切だったよ。停学中にみんな転校しちゃったから、そのまま会えずじまいで…』

貴方「た、大切だと思って…」

和「ちょっと待て！お前、停学って…じゃあ文化祭の日に新井が言ってた…」

貴方『新井くん？あー、みんなの事を侮辱したから殴った男子のことかな？そのせいで停学に…』

貴方『って、今和くんに触れられてるから私の思考読まれてるんじゃん！』

……馬鹿だ。

馬鹿なのは、俺だった。

貴方「二宮さん、身体が震えてますよ？大丈夫ですか？」

Aが俺の両肩に手をやった。