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喪失5 ページ12
貴方side(回想)
新井「俺、本条さんが好きなんだ。付き合ってくれない？」
放課後、2人きりの教室でそう告げられた。
嬉しかった。でも、なんでかみんなの顔が浮かんだ。
貴方「……ごめんね、私付き合えない」
断るのって、こんなに心苦しいんだ。
初めて知った。
新井「誰か、好きな人いるの？」
俯きながら、尋ねられた。
貴方「………いないよ。」
新井「………わかった。」
新井くんは、教室を出て行った。
貴方「……せっかく仲良くなれたのにな」
恋って難しいんだね。
翔もこんな気持ちだったのかな？
……なんだかみんなが恋しくなってきた。
文化祭あたりに、また声をかけてみよう。
私は小さな決意をした。
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作者名：凛 | 作成日時：2020年3月17日 21時
