４３° ページ15
翔｢俺の大切な人がね、毎年俺の誕生日にくれるんだけど｣
｢え、素敵！｣
ちょっと大きな声が出て、“あ、ごめんなさい”って言ったら、全然。って笑ってくれた。
だって素敵じゃない！
大切な人が毎年同じ花をくれるなんて。
けど、なんだかちょっと嬉しくなさそうだった。
翔｢英名ではね、プリムローズって言うんだけど、プリムローズの花言葉は“青春のはじまりと悲しみ”なんだって。｣
あ、知ってたよね？ってまた笑って。
知ってたけど、悲しそうな表情をして言う先輩に口をはさめなかった。
翔｢プリムラは寒いころに咲いて、夏を待ちながらそれに逢わずに死んでしまう。これが由来だともいわれてるでしょ？｣
｢はい。ちょっと切ないですよね、プリムラって｣
翔｢うん、そうなんだよね。大切な人が毎年くれるんだけどさ。その人と俺って花言葉の通りなの。その、“死んでしまう”ってとこまで。｣
｢……え？｣
ごめんね、こんな話して。
って言った先輩に頭を横に振った。
仲良いからこそ話せないこともある。
だから、初めて会った私に
これから会わないだろう私に話してくれたのかな。
翔｢なんかさ、俺が原因なの忘れんなよって言われてるみたいで、ちょっと好きじゃない。｣
花言葉が、大切な人と翔先輩にピッタリで
死んでしまう、というところの原因を作ってしまったのが、翔先輩ってこと…？
聞けない、合ってたら怖い。し。
それを毎年誕生日に送ってくるなんて。
そう思っても仕方ないのかもしれない。
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ハチミツ(プロフ) - あまねさん» わぁ〜あまねさんありがとうございます!! 嬉しいです〜！私も好きです(らぶ) (2021年3月24日 14時) (
レス) id: eb8036caf9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2021年3月23日 21時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハチミツ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hachilover01/
作成日時：2021年3月2日 0時
