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62. ページ12

nb「じゃあ阿部を除いてこの中で、研究所に来るまでの記憶がある奴はいる?」

fk「……何も覚えてない」

dt「俺は翔太と寺子屋に通っていたことは覚えてるよ」



そう言った舘さん以外はどうやら、一切の記憶が無いらしい。



nb「そう、涼太は行方不明になった俺を追って研究所に来たんだ。とはいえその頃にはもう、俺は記憶を失っていて。

涼太も記憶を失ってから俺と再開したから、俺の中にあった涼太への懐かしさには言葉をつけることが出来なかった。

でも数年程経った頃、涼太は突然俺の名前を呼んで、俺にキャラメルをくれたんだ。キャラメルは研究所内で見つけたって言ってたけど、俺の名前を呼んだことに関しては自然と声に出して呼んでしまった。

って、その時は言ってた。元々俺と涼太は知り合いだったから」



舘さんはその頃の事は覚えていないらしく、翔太の名前ねぇ…と呟いている。


ただ、やっぱり記憶を消すことにおいての能力者がいるという話は間違いないみたいだ。



nb「それによって俺は大体の事を思い出してしまった。あの研究所を作ったのは皆の仮説通り、記憶を消す能力者だ。

でもその能力には欠落があった。それは、消した記憶にはパスワードを付けなければならないという点だ。そのパスワードを本人が口に出してしまうと、消された記憶は全て元に戻る。

俺たちのパスワードはそれぞれの名前だった」

fk「じゃあ翔太はさ、思い出してどうしたの?それに、その頃の舘さんの名前も思い出してるわけだよな?……言わなかったの?」



翔太は小さく 探した。と言った。


その目には後悔と悲しみが灯っていて、取り戻した記憶があまり良い物では無かったことを知る。



nb「研究所から出る方法を。でもそれは危険な可能性があった。……涼太を巻き込みたくなくて、名前は絶対に呼ばなかった」



舘さんに目を向けると、拳はギュッと握られていて、震えている。


言ってくれなかったNo.5への悲しみか、気づくことが出来なかった、No.5に名前を言ってしまったせいで今翔太を苦しませている自分への怒りか。


どちらに取っても舘さんらしい。



nb「俺は攫われた後に研究所へと連れてこられた。そこで、俺の記憶を消した研究員は俺に聞いたんだ」

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(プロフ) - 星さん» また、最後には本来は良い人だった、という最終点を用意した事で、少しでも緩和されるようにと思いこの役に5人を入れました。少しネタバレになる発言ではございますが、嵐さんのお名前をお借りした理由を適切にお伝えするために失礼致します。 (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 星さん» 貴重なご感想ありがとうございます。私も嵐担とスノ担の掛け持ちです。私は嵐さんメインのお話が書けない為、どこかで書きたいと思っており、今回の様になりました。不快な気持ちにさせてしまったこと、大変申し訳ございません (2020年8月24日 22時) (レス) id: 3efdfc6162 (このIDを非表示/違反報告)
- ストーリーが好きなだけに本当に残念です。長文失礼しました。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
- スノ担の中には、嵐担と掛け持ちしている人も多くいます。その人たちの気持ちは考えなかったのでしょうか?そもそもこの悪役が嵐である必要性が全くわかりません。作品に他グルの名前を出すのなら、最初に注意書きをするのがマナーだと思います。悪役なら尚更。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)
- 初めまして、いつも楽しく作品拝読しております。この作品は大変面白いと思いますが、なぜ悪役に嵐の名前を使ったのでしょうか。普通の登場人物ならまだしも悪役で。はっきり言いますが、嵐担からすると非常に不愉快です。 (2020年8月24日 21時) (レス) id: f4d89dd0be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月14日 9時

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