年下の彼に愛されすぎて困ってます。【3】 (ページ15)

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愛のかたまり112 ページ15

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ガチャッ、と玄関の開く音。

黒のキャップに、グレーのマスク

駆け足で玄関へ向かえば、

顔を覆い隠す愛しい彼がそこに立っていた。

紫「ただいま。」

マスクを外して、

ニコッと柔らかい笑みを浮かべる。

あ「おかえり。」

その微笑みに応えるように

私も笑顔で返した。

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いつもと変わらない時間。

二人でキッチンに立って

仲良くご飯作って

「美味しいね」って言いながら

ご飯食べて。

嫌々だったお風呂も

今日は仲良く他愛ない会話を弾ませながら入る。

背中の流し合いっこなんかしたりもして。

紫「お客さま、気持ちいいですかー？」

あ「はーい。気持ちいいです。」

美容院ごっこしながら

ドライヤーでお互いの髪の毛乾かしたりもして。

彼と過ごすこの時間が大好きで

すごく幸せで

本当はこれからも変わらない日常を

彼と過ごせるんじゃないかって思い込んでしまう。

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あ「紫耀ちゃん、…もう終わりにしよっか。」

思い込んじゃうだけで、

現実はもう、

あの頃のような日常は、戻らないんだ。

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