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2.スクールバス2 ページ3

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「なに?」
やばい、がん見しすぎたらしい。

「ううん、音楽教室?」

「ピアノだよ。」

「いつもこんな遅くまでならいごと?」

「うち、共働きだから、自主練してから
ゆっくり帰ってんの。
遅く帰ったほうが、ご飯待たなくていいし」

「へぇ、えらいね。
幼稚園から直接くるの?」

「幼稚園じゃなくて幼稚舎だよ」

「ふぅん」???
どう違うの?

「いつもは一度帰るんだけど
今日、曲決めがあって、
先生に早く来てって言われてたから
直で来たんだ。
お姉ちゃんは?
いつも乗ってないよね?」

「あ、うん。
5年からバレエの先生変わって、
毎日になって…
スクールバスにしたの。

でもこの時間のバスは初めて。
あ、あたし、Aって言うの。
あんたは?」


「しょう」
レッスンバックについてる
上品なネームタグを見せてきた。
翔って刺繍してある。

「翔くんか!
なんかいいね!
羽生えてそう」

ちょっと顔をあげて、目がきらきらした。
名前ほめられたのが、嬉しかったっぽい。

見つめ合って、ニッコリしたら、
翔くんもちょっと笑った。

さっきまで、社交辞令みたいだったのに
なんか一瞬で仲良くなった気がする。




その日私は、自宅に帰ってから
母に翔くんの話をした。

はとこのマサキ(幼稚園の年長組)と
同じ年くらいの男の子が、スクールバスで
ひとりでピアノ教室に通ってること。

顔は天使なのに、話したらしっかりしてて
感心しちゃったこと。


小5の私でも、送迎なくお稽古に通うのは
なかなか孤独なのに、スゴい!

ちょっと衝撃的で…

私も頑張らなきゃって思った。




実際は翔くんが年長さんじゃなくて
小2だったらしいけど
思い込み激しい私…
事実に気付くまで数年かかった。


でもこの出会いで、私の世界に
色が足されて行った。

小さい翔くんが俯いてて
空席に見えてたけど…
そうじゃなければ
この出会いはなかったかも。

ちび翔
あの時楽譜に書き込みしてくれててありがとう♡

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作者名:まゆら | 作成日時:2020年1月12日 16時

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