好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

５皿 ページ43

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ボックス席に向かい合って座るとゆう
なんとも気恥しいこの状況。


［よし、５皿までね。］


『えええ！むりだよ！わたし大食いなのに！』


［じゃあ４皿］


『まってなんで減ったの？！
…茶碗蒸しは枚数にカウントされますか？』


［しません。］


『あ、じゃあ大丈夫かも
締めのケーキはカウントされますか？』


［します。］


『了解しました…』



あーだこーだいいながら始まった
玲於くんとの初めての外食。


『ねねね、なんで突然こんな所連れてきてくれたの？？』


［なに、いやなの？］


『ちがうってば！いやあ、玲於くんでもこんな所来るんだなーとおもって』


［…鳥の丸焼きが出るような
所の方が良かった？］


え、、もしかして玲於くん、
その話覚えてて連れてきてくれたの？…


『ううん、変に緊張しちゃうから
こっちの方が私にはちょうどいいや、
だから、ありがとう玲於くん…！』


［やっぱり、田舎者にはくるくる寿司くらいが
ちょうどいいっすよね］



わあまた憎まれ口たたく…！
けど間違ってはなくて、
…もしかしてわたしが緊張しちゃうのわかってて？
はあ。優しいな。嬉しいな。楽しいな。





［あ、そういえば聞いた？］


『なになに？』



［今度撮影でLAだってさ。
俺もうめっちゃテンションあがっちゃってさ］



…玲於くんと海外？！
わあ嬉しいな…！！でも、、



『それってわたしもいけるのかな？…』



［あたりまえじゃん俺らの専属なんだから。
その、、もしダメでも俺が頼んでやるから］



『ほんと？！楽しみ…！』



聞くと出発は３週間後らしい。



『じゃあツアーが終わる前に出発だね』



玲於くんたちがいままわってるツアー
12月25日がファイルで、だから
その少し前にLA。つくづく大変なスケジュール。


［Aちゃん海外行ったことあんの？］



『ある！高校の修学旅行でハワイ行った！』



［なにその高校、めっちゃ生意気じゃん(笑)］



生意気ってなに(笑)
それが売りだったんだもん、そうだ
パスポート更新しに行かなきゃ




『わぁ〜楽しみだねえ…♡』



［まあ仕事だけどね］



『それでもたのしみ』



［はいはい、楽しみ楽しみ。］



『えへへへ…♡』



［はあ(笑)］



デザートいれて5皿にちゃんとおさめて。笑
玲於くん奢ってくれて
ありがとうして
一緒に帰って
玄関のところでお別れした。
また明日ねって笑顔で手を振って、
こんな日々がずーっと、続けばいいのに。

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