好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

くるくる ページ42

ASide



ふあ〜よく寝た〜〜！
目の前の時計をみてみると１０時．．．


『え？！？10時？！？！』



ガバッ！！！
飛び起きてあたりを見回すけど…





『へ、ここどこ…』






こわいこわいこわい。全然記憶ないよ…！
とりあえず部屋からでてみよう、
おそるおそるドアをあけてみると






見慣れた廊下、
見慣れたキッチン、
見慣れた外の景色


『なんだ、玲於くん家か…』





……ん？
なんだじゃないよぉぉ！！！
わたし玲於くんの家のベッド占領しちゃってたの？
それじゃあ、あれから連れて帰ってきてもらった
ってことだよね？







はぁ、大失態。
お酒は強いと自負していたのに．．．
あれ、なんか首が痛い．．．



『あ。。。』


このタイミングで思い出した、
ゼルダの話からの急な手繋ぎ事件。
はぁ…わたしこんなにいいことばっかり
あっていいのかな、
そろそろ悪いことでも起きちゃいそう。
あは、ほっぺたゆるゆるだよ〜♡






リビングのテーブルの上には置き手紙が置いてあって







［おはよ。
家出るとき鍵かけてそのまま持っといてくんない？今日夜８時に事務所ね忘れんなよ］






って玲於くんのなぐり書き、朝急いでたのかな、
ちゃんと起きれたのすごいな
やっぱプロ意識高くないとこの仕事はできないよ。







８時までゴロゴロしたりお片付けしたりゆっくり過ごして
久しぶりのオフを幸せな気持ちで満喫していた。






約束の時間。
新しくおろしたほんのりぴんく色のワンピース着て
事務所のロビーの前でまってたら
まあ今日も奇抜な格好でやってきた玲於くん





［ごめん待った？よし行こ。］





昨日の今日でちょっと緊張しちゃってるわたし。
玲於くんの中では昨日のことは
もうないことになっちゃってる？







『あ、ねえまって！あの…昨日はごめんね、寝ちゃってて、その…』


［あ〜運ぶの超重かったわ〜。］


『もうごめんってば！…
あの、玲於くんは今日ちゃんと寝れた？』


［寝れた寝れた。あ、鍵かけてくれた？］


『あ、うん持ってきたよ！
…ねえねえ、どこ行くの？？？』


［いいから着いてきて］





事務所から10分くらい歩いて
連れてきてもらったお店は…







［よし着いた、あ〜腹減った〜］









まさかのくるくる寿司。

もちろん入り口にフランスの旗が
ひらひらしてるなんてことは、ない。(笑)(泣)

５皿→←バレバレ

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