好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

ただいま ページ30

ASide



『わ、もう20時だ…』




やばいやばい急がなきゃ、
家入る時お隣電気ついてなかったから
まだセーフだよね、よし…




玲於くん、大好物カレーだったんだ。
なんか、やっぱり子供みたい(笑)




カレーのルー、あっまいやつ、
子供用のやつ、なんだっけ、カレーの王子さま！
…にしようかとおもったけど、さすがにやめた





中辛のルーいれてコトコトコトコトお鍋煮てたら、




コンコンコンコンコン
チャリチャリ





玲於くんの帰宅を知らせる音が聞こえてくる。

これだけでこんなに満たされる気持ちに
なれるなんて
唐揚げ事件の前まではわかんなかったな。





『玲於くんおっかえり…！』





［ただいま、Aちゃん。］




満面の笑みで立ってた玲於くん。





『あれ？今日は
ちょ、まじでやめてくんね？心臓とまるから
ってゆわないの？(笑)』


そしたら玲於くん、なんだよそれって笑ってたけど急に真剣な顔になって




［だって嬉しかったから］




ってそれだけ言ってお部屋入っちゃったの。





…あ、わたしいまどきどきしてる。
それに今日の玲於くん、いつもの３割増し
カッコよくない？カッコイイよね？？？



…だめだ、恋は盲目とはこのこと。
わたし、完全にフィルターかかってる



『GENERATIONSさんだったら
断然涼太くん推しだったのにな…』





そういえば涼太くんからさっきLINEきてたな、
あとで返さなきゃ、



お皿にご飯だけ盛って、カレーのお鍋と一緒に運ぶ。
あ、おばあちゃんからミカンも届いてたから一緒に持っていこっと。









何日かぶりの玲於くんのおうち。
何も言わないでも当たり前のようにお鍋に火をかけれる、そんな状況がうれしくて。



［なににやにやしてんの？きもいよ？(笑)］





『しっつれー！元々こんな顔なんですう〜〜！！





［えなにどんな顔？］






『…ちょっと自分が顔整ってるからって…！』





［え？俺カッコイイ？やっぱ？］





『わ〜〜もうだれか助けて玲於くんが
天狗になっちゃったよ手に負えませ〜〜ん(笑)』





ああ、楽しいな。
やっぱりわたしにはこの時間が必要

もうつまらないことで
意地張っちゃうのはやめよう。




赤いお星様ありがとうございます♡
目標にしてたので嬉しいです、
作品やお話の展開の感想も頂けてとても元気でます
これからも皆様の日常にちょっとした幸せを
をモットーに素敵なお話作りを
していきたいとおもいます…！2018.1.1 ゆず

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