必ず、絶対、100億％ ページ45
ASide
やだ、みられたくない！
ダメだ、逃げよう。
非常階段まで全速力で走った。
［ちょ、待てって！］
そしたら玲於くん追いかけてきて
ひえええぇぇぇ、足速いよぉぉ。
グイッ
ギュッ
非常階段の踊り場で優しく
ヨシヨシしてナデナデしてかたさすってくれる
玲於くん、それでも泣き止まないわたし。
［何か痛いことされたの？］
首をふることしかできないわたし
［誰かになんか言われた？］
…黙りこくる、わかりやすいなあ。
［ちょっとぶん殴ってくるわ…］
『ダメっ、いいから…！』
って服の裾をキュッと引っ張る。誰とか、
理由なんて言えないし、言いたくないよ。
悔しい悔しい悔しい。
何分くらいたっただろう、
だいぶ嗚咽もとまってきたころ
玲於くん、やさしく、ゆっくり喋り始めて。
［あのさ、俺なにもしてあげらんないことって
たくさんあるとおもうし、
気づいてあげれなかったりすることも
たくさんあると思う。］
玲於くんのほう、ぶっさいくな顔で慌てて見上げる。
すごい、真剣な目してる…
［でもね、］
［俺はなにがあっても必ず、絶対、100億％、
Aちゃんの味方だから。
…だから、その…、俺が絶対、守ってあげるから。］
それくらいAちゃんのことすごく大事に思ってるからって、これだけは忘れないでって、
そう言ってくれた玲於くんの言葉にまた涙がとまらなくなって。うんうんうんって、必死に頷くことしかできなくて。
それでも玲於くん何も言わないでずっとかたさすってくれた。
この時かけてくれた玲於くんの言葉が
わたしにとっては全部全部宝物で。
これ以降同じようなこと、何回かあったんだけど
この言葉を思い出しては
わたしには玲於くんがいてくれるから大丈夫だって
そう思わせてくれたんだ。
少し落ち着いて、楓さんと唯さんにも話を聞いてもらったら
どうやらあのお姉様方、社内でも性悪で有名みたい。
しかも玲於くんが上層部にかけあったなんて真っ赤な嘘らしい。
理不尽なことがあっても
俺がいるから大丈夫だよって教えてくれたのは
玲於くんだった。
玲於くんの方がよっぽど
理不尽な思い沢山してるだろうに。
この時からかな、玲於くんのことが
大切で、大好きで、たまんなくなって
思いが溢れ出しそうで
一緒にいられるだけでいいと思ってたのに
それ以上の関係になりたいって、
強く思い始めるようになったのは。
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ふたば - 名前入力して、苗字みたら、同じ苗字ですごくびっくりしました笑笑 (2018年1月15日 20時) (
レス) id: 6baa600086 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます。少しでも日常の糧になればと思います。！！ (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます。ぜひ引き続きにやにやしていただけたらと思います…！笑 (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 春華さん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです…！ (2018年1月11日 21時) (レス) id: e3065fb40d (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - はじめまして！このお話すっごく楽しませてもらってます！次の更新もとても楽しみです！ (2018年1月8日 20時) (レス) id: e902c191d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2017年12月26日 21時
