4/O 「智くん」 ページ4
・
目的の階に着いたエレベーターがドアを開けて
ぼーっとしていた俺を覚醒させる。
廊下を歩いて自分の部屋の1126号室の前に立つ。
ガチャと鍵を差し込んでドアを開けた。
中に入り、
後ろ手でドアを閉めてもたれかかる。
キミと一緒に外を歩ける日は来るのだろうか。
全ての記憶が戻ったら
俺はキミを手放さなくてはいけないのだろうか。
全ての記憶が戻ったら
キミは俺を憎むのだろうか。
ねぇ。翔くん。
・
翔くんがいる白い部屋の鍵を開けて中に入る。
白い服を着て床に座り
窓の外ばかりを見つめる翔くん。
「翔くん、ただいま。」
パッと翔くんが振り向いた。
「おかえり、智くん。」
今日もそれをきいて俺は
ハゲ部長の効率が悪くて俺の仕事時間にまで影響したことも
満員電車で脂ギトギトのデブのおっさんに挟まれたことも
コンビニの店員がモタモタしていて俺が悪い訳じゃないのに後ろの客から舌打ちされたことも
とにかく今日のストレスがどうでもよくなって
キミが今日も俺を覚えていてくれたことを
まだ恨んでいないことを知って
ホッとするんだ。
・
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徳夜実南(プロフ) - もの凄く面白かったです!!!! 言葉では表せないくらい素敵なお話でした！！！ (2013年7月8日 7時) (
レス) id: dde8742611 (このIDを非表示/違反報告)
メリ子(プロフ) - シフォンさん» ありがとうございます（＾ω＾）新しいのも書いているのでそっちもどうぞー (2013年3月18日 18時) (レス) id: 70f5b5828c (このIDを非表示/違反報告)
シフォン(プロフ) - とても面白かったです！完結なんてさみしい(T_T) (2013年3月18日 17時) (レス) id: d81cefd942 (このIDを非表示/違反報告)
メリ子(プロフ) - sayaさん» ありがとうございまーす(^O^)／ちょっと智くんが暴走気味ですけど、どうか温かい目で見てください… (2013年3月17日 0時) (レス) id: 6018098abb (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - はじめまして＾＾ はじめて見ましたが なんか引き込まれる話ですね〜。。。これからも楽しみに読ませてくださいね＾＾ (2013年3月16日 23時) (レス) id: 48d49f8412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ子
| 作成日時：2013年2月25日 14時
