23/O 袖 ページ23
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お粥を食べさせて食器をトレイに乗せて下げようとすると、
くんと袖を引っ張られた。
「どうした?」
親指と人差し指で俺の服の袖を小さく摘まむ翔くん。
「…いかないで?」
潤む目で俺を見上げる翔くん。
…反則だよ。
「分かった。」
食器を下げるのは諦め、
俺は床に座り、トレイを置いた。
「ごめん、なさい…。痛いの…怖くて…」
と視線を逸らして弁解を始める翔くん。
シトシト雨が降る音が静かな部屋に響く。
「智くんがいれば、痛くないような…気がするの…」
「うん。」
短く答えて翔くんの頭に手を伸ばし、ゆっくり撫でた。
気持ち良さそうに、
目を閉じて微笑む翔くん。
頭痛のせいであまり眠れなかったらしく、
すぐに小さく寝息を立て始めた。
「…愛してるよ。」
言っても届かない言葉を口にする。
無意識に出てしまった、
という方がきっと近い。
持ち帰った仕事の存在に気付いた俺は
翔くんのおでこにキスを落として部屋を出た。
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徳夜実南(プロフ) - もの凄く面白かったです!!!! 言葉では表せないくらい素敵なお話でした！！！ (2013年7月8日 7時) (
レス) id: dde8742611 (このIDを非表示/違反報告)
メリ子(プロフ) - シフォンさん» ありがとうございます（＾ω＾）新しいのも書いているのでそっちもどうぞー (2013年3月18日 18時) (レス) id: 70f5b5828c (このIDを非表示/違反報告)
シフォン(プロフ) - とても面白かったです！完結なんてさみしい(T_T) (2013年3月18日 17時) (レス) id: d81cefd942 (このIDを非表示/違反報告)
メリ子(プロフ) - sayaさん» ありがとうございまーす(^O^)／ちょっと智くんが暴走気味ですけど、どうか温かい目で見てください… (2013年3月17日 0時) (レス) id: 6018098abb (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - はじめまして＾＾ はじめて見ましたが なんか引き込まれる話ですね〜。。。これからも楽しみに読ませてくださいね＾＾ (2013年3月16日 23時) (レス) id: 48d49f8412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ子
| 作成日時：2013年2月25日 14時
