個室予約のお客様（緑）

ep.40 ページ42

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あれから神山さんは以前と同じくらい来てくださるようになった。
しかも、賄いの時間にゆっくりお話しするようになり、沢山のことを知った。

神山さんはお酒が弱いこと、猫ちゃんとわんちゃんを飼っていること、兄弟が沢山いること...

神「Aちゃんはさ、好きな人とかおるん？」

『んぐっ...ゴホッゴホ』

神「ちょ、大丈夫か？笑」

神山さんがいきなり変なこと聞くからむせちゃったよ！

金「Aちゃん彼氏欲しいんだもんね〜？」

『ちょっと金さん！』

神「へーそうなんや。好きなタイプは？」


金「神ｙ『あー！！！もう金さんお口チャックしててください！』
　はーい」

金さんはなんだかこの状況を楽しんでいて。
神山さんは私たちを見てニコニコしている。

『私は...黒髪で背が高くて男らしい人がタイプです。

でも一番は私のことを好きになってくれる人ですかね？』

神「へーそうなんや。背が高いってどれくらい？」

『えー？うーん...私よりも高ければいいですかね。でも2ｍくらいはちょっと大きすぎるかも...』

金「なんで黒髪がいいの？茶髪の方がかっこよくない？」

『似合えば何でも良いんですけど、日本人は黒髪が一番似合うから...』

もーなにそれーなんて金さんは笑ってる。

『神山さん...?』

神「んえ？」

『神山さんはどんな人がタイプなんですか？』


神「俺？俺はー...」


そう言って考える神山さんを見ながら何故か胸がドキドキしていた。
どんな答えが来るのか、ちょっと期待していたのかも。

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