個室予約のお客様（緑）

ep.21 ページ21

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りいさんお願い働いて...
そう念を送るけれど届かず。

りいさんがジャニーズWESTさんと楽しくお話している間もオーダーは尽きないし、
どんどん料理やドリンクは出来ていく。
もうこれ1人で2つの机対応してるよね！？

柊さんも注意しようとしてくれてるのが伝わるんだけどお客様の前でやるわけには行かないし
かといって今抜けたらそれこそ大変。
早く...早く時よ過ぎてくれ...

そう思っているとりいさんがやっと戻ってきた。

璃「Aちゃん、場所交換しない？」

『はい...？交換って？』

璃「私が手前の机行くから、奥の机対応して？」

『あぁはい、いいですけど』

そう言うとじゃ、よろしくと言ってそのまま仕事に戻っていった。
何かあったのかな？そう思うけど働き初めてくれたおかげで回転率は大幅アップ。
りいさんってなんだかんだ言ってかなり仕事覚えるの早いし、真面目にやってくれると凄く助かる存在なんだよね。


中「すんませーん」

『はーい！』

考えてる暇なんてない、今は仕事仕事！

『お伺いします！』

そう言って近寄ると

神「あれ？タオルの子...やんな？」

『あ、こんばんは』

そこは神山さんのお席の近くだった。

中「えーっと生ビールおかわりとあと何か辛いものあります？」

『辛いものだと....メニューのこの欄は辛い料理になります』

中「あ、じゃあこれ」

『はい、ありがとうございます。以上でよろしいですか？』

中「大丈夫です。今は忙しいと思うけど後で時間が空いたらゆっくり話しましょう？」

『え？私と話すんですか？』

中「って神ちゃんが言えって」

神「言ってへん！言ってへんよ俺そんなこと！」

『えっと...どうしようもなく暇になって店長や先輩方から許可が下りたら...にしますね？』

そう言って早足で戻る。
あんなにストレートに貴方と話したいですってことを伝えられたことなんてないし、しかもあんなにかっこいい人に...
免疫のない私はちょっとドキドキしてしまった。
神山さんは言ってないって言ってるのに！勘違いするな、私！

『生ワンです』

料理のオーダーをおじさんに伝え、ドリンクのオーダーを言う。

金「はーい」

柊「今オーダー取ったところの人でしょ？噂の恋相手」

『違います』

柊「嘘が下手だね〜顔、赤くなってるよ」

柊さんに言われ頬に手を当てると少し熱を帯びていた。


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