転生しちゃった ページ6
ほんとに誰だったんだろう。
知り合いにそっくりって今世の母のことだろうか。
となれば、先程の人物はこの里の忍び···？
随分目立ちそうで目立たない人が忍びなんだな、など呑気にそんなことを考えていた。
(うーん···お母さんからそんな知り合いいる、とか聞いたこと無いんだよなぁ)
一人先程の人物に心当たりが無いか考えあぐねていると、頬に痛みが走った。
『いへっ！！』
「お前はいつもいつもめんどくせーことに巻き込まれやがって···！」
シカマルが私の両頬を引っ張った。
そしてだらしなく伸びる私の頬。
『シハマフ、いはい』
「知るか、お前が悪い」
『ひおい···』
シカマルの冷たい態度にしょげる私。
『もうしわへないれす···』
と言葉を溢すもシカマルは頬をつねる手を一向に緩めてくれない。
しかし、シカマルからポツポツと溢れてくる愚痴を聞く限り、私が悪いらしい。
どうやら、私の母から私がシカマルの家へ向かったと連絡が行ってから一向に着かない。
歩いてそう何分もかからない距離にあるのに、こんなに遅いのは何かあったのではないか、という話になり、シカマルがちょっと見てこい、と駆り出されたらしい。
めんどくせぇ、と思いつつ来てみれば、私は見るからに怪しい男に捕まってるし、、、といった具合だった。
確かに、母の『知らない人には着いてっちゃ駄目だからね！』という教えが頭の中で反芻した。
(けど···)
私は一瞬、シカマルの手を握ると少し力を込めて頬から引き離す。
『着いてってないから大丈夫だよね！』
「な訳ねーだろ···」
突然触れたからなのか、少し驚いて力を緩めたシカマルだが、私の抗議の言葉を聞くと、呆れ顔になり、また私の頬をつまみ上げた。
『いはい！！』
「へーへーそーかよ、お前の自業自得だからな」
『理不尽！！！』
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どんてん(プロフ) - 黒川かぐやさん» ありがとうございます！！そのように言って頂けて本当に嬉しいです！！ (8月29日 18時) (
レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - 転トラじゃなくてめっちゃ嬉しいです!!!この作品自体も大好きです!!! (8月29日 16時) (レス) @page1 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんてん | 作成日時：2023年7月8日 17時
