転生しちゃった〜こんな二枚目知らない〜 ページ12
『お願いぃぃぃ〜！！』
「駄目ったら駄目よ！！」
『そんなぁ〜！！ちょこっとで良いの！ほんとにちこぉ〜っとだけ！！』
「だーめ！！Aには早いわ！」
ぐぬぬ···と食い下がる私を、母は駄目！と厳しく律する。
先程から何の押し問答をしているのかというと、私に忍者になるための修行をつけてくれるのかそうではないのか、だ。
私は早く強くなって、このバトル漫画の世界で平和に暮らすための手段を手に入れたい。
それに対して、母はまだ時期ではない、早すぎる、と首を縦に振ってくれないのだ。
そんなこんなで先程の押し問答が繰り広げられていた、という訳なのだ。
「まだ貴方には早いだけ、何も忍びになるな、と言っている訳でも無いわ。
あと少ししたらアカデミーに入れるのだから、もう少しだけの辛抱よ。」
一向に引き下がる様子を見せない私に母は優しく諭すように言う。
そしてその言葉の節々から、本当に私を心配していることが伝わってきた。
それを感じ取ってしまえば、中身はいい年の空気を読むことにはピカイチ、謙虚と礼儀を重んじた日本人の本能がここは大人しく従え、と昂る気持ちを押さえる。
はい···と小さく返事をすれば、母は安堵した表情を浮かべて任務に行ってしまった。
父は早い時間から任務に出向いていたため、今、私は一人になってしまった。
『あ！』
ふと、ある考えが私の頭の中を過った。
(修行するなら、今がチャンスじゃない！？？)
思い立った私の行動は早かった。
両親が使い古した忍具を入れている棚から幾つか適当に手裏剣やらクナイやらを取り出し、それをポケットに入れると私は家から駆け出した。
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どんてん(プロフ) - 黒川かぐやさん» ありがとうございます！！そのように言って頂けて本当に嬉しいです！！ (8月29日 18時) (
レス) id: 65557726b3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - 転トラじゃなくてめっちゃ嬉しいです!!!この作品自体も大好きです!!! (8月29日 16時) (レス) @page1 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんてん | 作成日時：2023年7月8日 17時
