白うさぎのその後。2【名探偵コナン】

Another 14 噂の彼女(sakuraさんリク) ページ18

沖原薫。

俺の公安での同僚であり、警察学校の同期。
彼女は警備企画課唯一の女性かつ能力・容姿共に上位ということで、ある意味課のマドンナだ。──いや、だった(、、、)というべきか。


「ふーるや。Aちゃん最近どぉ？」


資料室から出ると、出勤して来たらしい薫──いや、沖原がニコニコしながら訊いてきた。


「やっとポアロの改装も終わったしな。今は子供を保育園に預けながらマスターしてるらしいぞ」

「ふぅん。……あれ、でもポアロって8時くらいまでやってなかったっけ」

「まぁな。だから迎えは有希子さんに頼んでいるらしい」


そう話すと、「バリバリ働くママって感じね」と深く頷く沖原。
だがすぐに訝しげな顔になった。


「つか、らしいらしいばっかだけど……。一緒に暮らしてんのに何も聞かないの？」

「まぁ……」


そもそも家に帰ることも少ないこの職業で、しかも帰って来るのが大抵夜中とくれば。
いくらトピックが多くても、Aは俺に気を遣ってしまい、話すことは少ないのだ。

だから大抵の話は有希子さんや優作さんからだったり、新一君からだったり。
Aの周りの人間から色々と聞くのだ。


それを聞いた沖原ははぁぁぁ〜……と大きくため息をついた。


「そんなこと言っちゃって……。Aちゃんが浮気しちゃっても知らないわよぉ」


沖原の言葉にぎくり、と肩を強張らせる。それなりの心配のタネはある。


「最近はAちゃん目当ての男性客多いらしいし？気をつけないとね」


そう、Aはポアロの美人マスターとしてよく雑誌に取り上げられているのだ。

そのせいで、A目当てでポアロに来る男が多くなった──というのをこの前梓さんから聞いた。


そして、そのA人気は米花町内外に限らず──


「こんにちは〜」

「「「Aさん！」」」


企画課にもその人気は及んでいた。

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