Story 8 ページ10
「と、いうわけで!全会一致で可決されました!」
「いや、1人だけ無理やり感ハンパない人いません?」
あたしのツッコミもものともしないこの大人達。ホント何なの。
「まぁまぁ!とりあえず名前呼び+お兄さんな!」
「はぁ……」
あたしは大きくため息をついた。
もう止められないこの大人達。
「……えーっと。研二兄、陣平兄、航兄、陽彩兄、
「あと敬語!敬語もなし!」
「……本当何なのこの人達……」
今あたしは小2だから、この人達は20歳のはず。てことはお酒も飲めるはずなんだけど……。
……まさか、ね?
「……みんな酔ってる?」
「「「「酔ってないでーす」」」」
……はい。酔ってますね完璧。
「……とりあえず、もうお酒は禁止。大人しく寝て」
「Aが添い寝してくれたらいーけどなー」
「陣平兄何言ってんの?頭大丈夫?」
あたしはまたため息を1つ。
「……だったらこのリビングでみんなで雑魚寝する?いいよね、零兄?」
一応家主の零兄に許可を取ってから、あたし達は6人分の布団を敷いた。
「じゃあ、あたしお風呂入ってくるね。寝る場所は適当に決めてくれていいよ〜」
零兄がタオルやら何やらを出してくれ、シャンプーの場所とかを説明してくれる。
あたしはそれにお礼を言ってから服を脱ぎ始めた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Aが風呂に入りに行ってから、残された男達5人はじっと悩んでいた。
「……とりあえず、Aは3人席の真ん中にしよう。それで、残り5つをどう埋めるか……」
「Aちゃんの両隣を賭けてじゃんけんだね〜」
「フッ……3分もありゃ余裕だぜ」
「松田お前これ爆弾の解体じゃねーぞ?しかも3分とかどんだけ時間かけんだよ」
「いいからやるならさっさと終わらせるぞ」
緑川、萩原、松田、伊達、降谷が順に言った。
5人はふぅー……と長い息をつく。
「よし……」
「「「「じゃーんけーん……」」」」」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……これは何の勝負だったの?」
お風呂上がり。
あたしがリビングへ行くと、零兄と陣平兄がガッツポーズをしており、残りの3人がじゃんけんをしていた。
「Aの両隣を賭けたじゃんけん」
「はぁ?」
陣平兄が真面目な顔で言う。あたしは思わず怪訝な声を出した。
「……大変だねぇ」
あたしはそう呟いて、1つぽっかりと空いている布団に座った。
933人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時