Story 34 ページ36
あたしは先に駆け出した蘭、そして動けないローズを庇うように上に覆いかぶさった。
「蘭、大丈夫!?」
「う、うん!」
[ローズ、怪我はないかしら?]
[え、ええ……。ありがとうA。おかげで助かったわ]
[最初に動いたのはこの子よ、あたしよりこの子にお礼を言って?]
あたしが蘭を指すと、ローズは蘭に向かって「Thank you! 」と言った。
「それじゃ有希子、私帰るわね……」
それを見届けて満足したらしいシャロンさんは、舞台を見ずに帰ってしまった。
「……有希子さん……」
「ん?」
「あのこと2人に言わなくていいんですか?」
「あら、そういえばそうね。Aちゃん伝えといてくれる?」
「……もう」
あたしは軽くため息をついて、蘭と新一に駆け寄った。
「蘭、新一」
「なぁに?」
「何だよA」
「実はね……。最近この近辺に通り魔が出るらしいのよ。気を付けといてねって言いに来た」
「ああ、だからパトカーが多かったのか」
新一がどこか納得したように頷いた。
あたしは2人に言うことを言ってから、また口を開いた。
「……ってことで、あたし帰る」
「……はっ!?」
「何か嫌な予感するから……。あと、レーザーサイトだっけ?あれには要注意ね」
「はぁ?」
怪訝な顔をする新一にあたしは「じゃ」とだけ言って劇場を出た。
「感想よろしくね」と蘭に言い置くことも忘れずに。
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おーにし(プロフ) - 零大好き(*´ー`*)さん» ありがとうございます!降谷さんをカッコよく書けるよう精進してまいります(^^) (2018年4月21日 19時) (レス) id: 1c4bcc000c (このIDを非表示/違反報告)
零大好き(*´ー`*) - めっちゃ面白いです。降谷零が好きなのでいいですね! (2018年4月20日 21時) (レス) id: 99bad809e9 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» いえいえ、こちらこそすいません。m(_ _)m (2017年10月5日 8時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
おーにし(プロフ) - 零音さん» そうなんですよ。ご心配おかけしてすいませんでした (2017年10月5日 6時) (レス) id: 0c53be3934 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - おーにしさん» はい、そうです。結構似ていたので、偶然似てしまっていたんですね。 (2017年10月5日 1時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーにし x他1人 | 作成日時:2017年5月14日 0時