音柱に出会う ページ25
警備中、不死川は自分の担当地域から少し外れ範囲を拡大しながら索敵を行っていた
すると何処からか炸裂するような音がした
ああ、この音は音柱だとすぐに理解する
その音の方向を見やると砂埃の中から
ふぅーと呑気に息を吐くデカい男が出てくる
その男は宇髄天元とゆう
俺の2つ上の音柱だ
宇髄は俺に気付いたのか手を振ってこっちに来る
さすが忍びと行ったところか一瞬でこちらまで来た
「おぅおぅ!風柱じゃねぇか!!
こんな所まで来るなんて鬼を狩り尽くしちまったか??」
などと茶化してきた
不死川は淡々と、ああ、そうだァ
もっと滅殺する為にここに来たんだ。と言う
宇髄はつまんねぇのと向こうをむく
だがあ!っとすぐににやにやした顔をしてこちらを見てくる
「なんだァ」
「最近聞いたんだがな、あの冷酷な風柱様が女にド派手に熱を上げてるって話題になってるが真実か?」
と聞いてきた
「あ"ぁ"?」
「おいおい俺に怒るなよ〜、聞いただけだ、で、真実か?」
「知らねェ、どこの馬鹿だその情報源はァ」
「そいつぁ、教えられねぇぜ、俺は情報源は派手に守る男だからな」
派手に守るってなんだと疑問を浮かべながら溜息をつきそんな事実はない。と伝えると
宇髄はちぇ〜っと言いながら去っていく
だが去り際に一言言う
「まぁ、これは独り言だが伝えれるうちに伝えねぇと俺らの仕事は死と隣り合わせだからなぁ…まぁ、独り言なんだけど」
そう言って直ぐに姿を消した
ちっ…独り言デカすぎだろと軽く青筋たてて
鬼を探しながら考える
宇髄の言うことは間違ってない
だが、だからこそ言えないのだ
居なくなる可能性がある身で彼女の記憶に残っても良いのだろうか
幸せを遠くから見守るのが正しい事なのではないか
答えのない疑問ばかりが浮かぶ
足を止め月を見上げる不死川だった
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花帆 - 完結おめでとうございます! 垣根の外からの出会いや、不死川兄の夢主さんへの対応や感情の変化が本当に可愛くて、微笑ましいです(*´ω`*)温かい気持ちになれるお話で面白いです!!すごい良かったです!番外編もあったら拝読したいぐらいです♪ (2019年9月12日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
深紅 - ほんわかとした雰囲気がとても癒やされました。新作も楽しみにしてます。 (2019年7月30日 21時) (レス) id: d50d29b004 (このIDを非表示/違反報告)
あい* - 最高すぎます…やばいしんどい…(語彙力)すごい好きでさこの小説…!!! (2019年7月25日 10時) (レス) id: 65f8b55b72 (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - うおおおおお、語彙力とはこの事を言うのですね。好きです。2時間かけて読みましたがとても貴重な時間になりました泣有難う御座いました!! (2019年7月25日 2時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
ねこずな(プロフ) - ウオオめちゃくちゃ良いお話です!不死川さんめっちゃキュンキュンしますー! 新作も楽しみにしてます!! (2019年7月13日 5時) (レス) id: f038d3e1b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しづ | 作成日時:2019年7月9日 2時