三百四十五話 ページ45
あれから練習を続け、円堂、鬼道、土門はデスゾーンを完成させた。そしてデスゾーンをエイリアに通用するものにするためと、デスゾーンをデスゾーン2へと進化させた。そんな時にエイリア学園ザ・カオスと名乗るチームが帝国グラウンドへと現れた。
彼らカオスはプロミネンスとダイヤモンドダストの混成チームらしく、チームはバーンとガゼルが指揮を執っていた。ヒロトとバーンのやり取りをみるに恐らくエイリア学園のチーム間は仲が悪いのだろうと思っていた。しかし、手を組んだところをみるにそうではないのか。いや、そうせざるを得なかったのかもしれないが。
とにかく試合を翌日に控え、今日は雷門に戻って練習だ。立向居はムゲン・ザ・ハンドの修得を、円堂たちはデスゾーン2の強化をそして他の面々はフォーメーションの確認をと明日の試合に向けての練習に励んでいる。
……やっぱり、彼がいないと無性に寂しい。
彼がいないことが普通になってしまった練習風景。少しは慣れたものの、本当は慣れたくなかった。青い髪を探しても絶対に見つからない。それに段々と落胆しなくなっている。それは彼が戻ってくるという自信があるからともいえるが、彼がいないことを当たり前として認識し始めているからかもしれない。
「吹雪くん……」
秋が心配そうに放った声にAは我に返る。隣に立っている秋が練習から目を背けて、後ろへと目を向けていた。それに吹雪という言葉、吹雪がどうしたのだろう。
「秋ちゃん、どうしたの？」
「吹雪くん、どこかに行っちゃったから……。大丈夫かなと思って」
「え？」
よくよく辺りを見回してみるが、秋の言うとおり吹雪の姿が見えない。どこへいったのだろうか、吹雪はこの辺の地理には詳しくないはずだが。Aはメモとペンをポケットに仕舞う。そして秋を見た。
「私、ちょっと探してくるね」
「あ、うん。じゃあ頼んでもいいかな。……吹雪くん、Aちゃんには気を許してるみたいだし」
傍目から見ても吹雪がAに対し、特別な思いを持っているのは以前から明白だった。Aは頷くと校門の方へと向かって走り出す。当ては少ないが、彼が行ったことのあるであろう場所を回ってみようと思った。
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ぴろ - 共依存気味の二人の関係が大好きです。またいつかやすけさんの書く作品が読めたら嬉しいです。その時は本として手元に残しておきたいです。長くなってしまい申し訳ありません。やすけさんのご健康をお祈り申し上げます。 (2023年3月12日 19時) (
レス) id: 450fb76435 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろ - やすけさん初めまして。私は1年ほど前別サイトでこの作品に出会いやすけさんの書く風丸くんにとても惹かれました。当時の感動をお伝えしたいと思いますコメントさせていただきました。穏やかで思考深い主人公が大好きでした。 (2023年3月12日 19時) (レス) id: 450fb76435 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - 初めまして今更すみません私はこの作品シリーズ読みましたもし参加可能でしたら来てくれた嬉しいですその他作品OKです「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」イベントこんな感じです (2020年8月29日 15時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
やすけ(プロフ) - 麻衣蘭さん» 麻衣蘭ちゃん、私こそ前のレス返してなくてごめんよー！ありがとう、そう言って貰えて嬉しいよ！これからも頑張るからどうぞよろしくお願いします！ (2019年8月7日 20時) (レス) id: 605d7b732a (このIDを非表示/違反報告)
麻衣蘭(プロフ) - やっちゃん、全然コメントできなくてごめんー！そして続編おめでとう！コメント出来ないこと多いかもしれないけど、やっちゃんの作品はずっと好きだから！大好き！勿論やっちゃんも好きよ(急に)更新頑張って！これからも応援してる！ (2019年8月4日 16時) (レス) id: 59f2026080 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすけ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/koikaze_adv
作成日時：2019年6月23日 14時
