15話 ページ15
龍賀の屋敷に招かれ、大広間へと3人通される
座布団の上に座って待っていれば長田を連れた母が部屋に入ってきた
その表情は機嫌のいいものでは無いというのがひと目でわかるほど酷く歪んでいて
｢A、どうして私の言うことが聞けないのですか!｣
｢聞きましたよ。了承してないだけで｣
これを屁理屈と言います。いい子はこうならないようにね
母は私の言葉に舌打ちを鳴らしつつも｢着いてきなさい｣とすぐさま部屋を出ていってしまった
｢行くか｣
｢そうですね｣
ゆっくりと立ち上がる私たちに水木さんは｢大丈夫なのか？｣とこの先の不安を漏らす
｢大丈夫ではないでしょうね
あ、コレを渡しておきます｣
｢御札…!?｣
｢この先は呪いが充満している場所なのでただの人間には毒でしかありません
万が一、御札が破れたり真っ黒に染まってしまった場合はすぐさま引き返してくださいね｣
ちゃんと作れる時間と場所さえあればもう少し効力のあるものが出来たのだが今回はどちらもなかったし。
逃げる時間だけでも作れれば御の字でしょ
水木さんは私とゲゲ郎さんを交互に見たあと大きなため息をひとつついてジャケットの内ポケットに御札を入れた
｢さて、行きましょうか｣
私を先頭に母達の方へ向かうと地下に続く道の前で待っていた
｢遅い｣という小言も貰いつつその先へ進む
ゆっくりと下へ向かうエレベーター
会話はなく5人も乗っているはずなのに静まり返っている
チラリと両サイドに立っている水木さんとゲゲ郎さんを交互に見る
冷や汗を流し、手を固く握り締める水木さんに前髪のせいで感情は読み取れないが彼も手を固く握っている
この先はこの世とは思えない世界
君達が望むなら私はこの村が滅ぶのを見届けようかな
｢…ふふ｣
｢なんじゃ、面白いことでもあったか？｣
不意に笑いが出てしまった私に反応したゲゲ郎さんは顔を覗き込むような体制をとった
コホンと咳をして｢これからのこと考えてました｣と本当の事を話す
｢私はゲゲ郎さんと水木さんの指示に従います
それが破滅を呼ぼうとね｣
｢破滅って…｣
｢ふむ、呪術師が行う縛りとは生きづらいものじゃの｣
｢まぁ、そうやった結果が今ですからね
お察しです｣
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あべの(プロフ) - そして、この後の囲われた日常が気になるのは自分だけなんでしょうか？ (12月25日 15時) (
レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
あべの(プロフ) - 1から3まで並べると尊くて泣きます。 (12月25日 15時) (レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
箔月(プロフ) - えー、全て神でした (12月25日 11時) (レス) @page25 id: 26079ce184 (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 第一特典はと合わせたい神絵でした。遅くなりましたが、コメント失礼しますwww私は第一特典もらってないので是非とも並べたい。いや、並べないといけない第三特典だったとお伝えします！ (12月25日 11時) (レス) @page25 id: c9d7379dbf (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - 天才すぎます!! (12月23日 21時) (レス) @page19 id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2023年12月11日 2時
