ヨナ姫の身代わり

34話 ページ34

青龍は目を閉じたままお面を拾うと付ける


キジャ「何しに来た青龍、そなた我々と共に行く気はないのだろう」


不機嫌オーラを出しているキジャを慰めようとした時青龍は近くに落ちていた斧を拾うと岩を切った


全「!!」


キジャ「〜っ…そなた脱出の手助けに来たなら口で言わぬか!!
四龍同士で戦わねばと絶望したぞ!!!!」


顔を真っ赤にして言うキジャ
それを無視しながら青龍はキジャの隣の壁を掘っていた


貴女「…？青龍どこを掘っているの？」


青龍は出口とは違う場所を掘っていた


青龍「ここ、外に繋がってる
ここを崩す方がはやい」


貴女「!!」


キジャ「それを早く言わぬか!!」


青龍に対して怒るキジャをなだめつつ青龍にお礼を言うと頷きまた掘り始めた









あれから数時間いくら人数が少ないとはいえ空気はどんどん薄くなりヨナ姫が倒れた



貴女「ヨナ姫様!!
ごめんなさい青龍、ヨナ姫様を貴方の部屋に連れて行ってくれないかしら」



周りを見ると空気が薄いためほとんどの人の気分が悪そうだ



貴女「ねぇ、貴方達も青龍のいる部屋に行ってくれないかしら」

そういうと村人は「あんなバケモノの場所に行きたくない!!」といい
キジャ達は「？」と訳の分からなそうな顔をしている



貴女「行きたくないなら私より後にいて
前にいると鼓膜が破けるわよ」


そう言うと皆は武器を捨てて出入口のそばまで行った


キジャ「そなた、何をする気だ」

近くにいたキジャは私に問いかける


貴女「ん？…あぁ、やったことはないのだけど
上手く行けばこの壁壊せるかもしれないの」


ほら行った行ったとあまり納得のいってないような顔をするキジャの背中を押して出入口付近まで移動させた



貴女「!!ハク!!!!そこから離れててね!!


すぅ……」



キィィィィィン!!!!!!と音ではないような音を発したA
それと共にAの目の前にあった壁は音をなして崩れた

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