ヨナ姫の身代わり

20話 ページ20

急に抱きしめられ頭がショートした私は気を失ったらしくもう1度目を覚ますとハクに担がれていた


貴女「はっ…ハク!!気がついたから下ろして!!?」


流石に今でも思っている人に担がれるのはとても恥ずかしい


下ろしてくれて私はすぐ白い髪の人達に囲まれた


「この方が緋龍王の妹の子孫ですね」


ぺたぺたと髪や体を触られる


貴女「ちょ…やめ……ヨナ姫!!ユン!!!!助けて!!!!!!」









あの後私は自力で抜け出し目の前の二人(ヨナとユン)に切れていた

ユン「まぁまぁ、ちょっとした悪ふざけだから……

あ、帰ってきた…んー？なんか雲行き怪しいよー？」

ユンの目線の先には影に龍と虎が見える二人が
それをお構い無しに近寄るヨナ姫、さすが


ヨナ「どうしたの？」

ハク「姫さんコイツはダメだ他当たろう」


ハクは親指で白龍の人を指す


「其方こそ去れ姫様は私一人で充分だ」


ハク「温室育ちの坊ちゃんに外の世界なんて無理無理」


「姫様何故このような粗暴な者が護衛なのですか!!?」


貴女、ユン「何があったのさ」


ハク「白龍様は俺に金やるから帰れおっしゃるんだ」


貴女「あらら……」


ユン「で、何その腹」


ハクのお腹を見ると膨れているし、服のあいだからはお金が入っているように見える袋


貴女「しっかりお金は貰うのね……」

苦笑していると


「姫様を守るのが四龍の役目四龍でもないものはかえ「嫌っ!!」」

ヨナ姫はハクの腕にしがみつき


ヨナ「ハクは一緒じゃなきゃ嫌!!
ハクは私の幼馴染で、城を出てからも独りになっても見捨てずそばにいてくれたの!!
大事な人なの、ハクは一緒じゃなきゃ嫌!!!!」


その言葉を聞いて
あれ……ヨナ姫ハクのことが……
と少し思ってしまった
勝手に気のせいだと思いあまり気にしないよう努めた


ハク「ふふふふふ……
まぁ…ねぇーつぅわけよ、しょうがねぇなぁ」


貴女「めちゃくちゃ嬉しそうね、ヨナ姫お金返してあげて」


頭に手を当ててニヤニヤしているハク
私は複雑な気持ちを持ちつつヨナ姫にお金を返すよう言った


「…姫様がそう仰るなら……」


ヨナ「でも、白龍も必要よ
だってこのままだとハク私を守って死 んじゃうもの
だから白龍はハクが死 なないように守って欲しいの」


あーこれ白龍さん調子乗っちゃうんじゃ……
思った時には既に遅くまた二人の喧嘩が始まった

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