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恒道館メンバーは、門下生に一人やべー奴がいることを知っている 七 終 ページ26

「残念ながらそいつに人質の価値はねェ」

 淡々と沖田を見下ろす土方の後ろで「殺せヨ〜」と神楽が煽っていた。

「てめーら後で覚えてろィ……ていうか、Aさんは俺を殺す気ですかィ」

 沖田は自分の横に突き刺さる木刀を見て顔を引きつらせた。それはAが投げたもので、接地面が他とは一際大きく割裂していた。

「沖田君すぐ調子乗るから。ちょっとは反省してもらわないと」
「これ反省促すレベルじゃないでさァ」

 腕を組むAに沖田はツッコんでいた

「東城殿。こ奴らの始末は俺に……」
「やめろ」
『!』

 北大路が刀を手にした時、部屋の入り口で九兵衛が止めた

「それは僕の妻の親族だ。手荒な真似は寄せ」
「若!」
「まァゾロゾロと。新八君、君の姉への執着がここまでとは思わなかった」
「今日は弟としてではない。恒道館の主として来た。志村妙は当道場の大切な門弟である。これを貰いたいのであれば主人である僕に話を通すのが筋」

 新八は九兵衛に対峙して言った。

「話?なんの話だ」
「同じく剣を学び生きる身なら分かるだろう。侍は口で語るより剣で語る方が早い」
「剣に生き剣に死ぬのが侍ってもんでさァ。ならば」
「女も剣で奪っていけよ」

 沖田と土方が近藤に続けて、戦が口を開いた。

「剣の道なんざ知らねーが俺は、調子に乗ったガキを潰すのが趣味なんでね」
「私達と勝負しろコノヤロー!」

 神楽が宣戦布告すると九兵衛が笑った

「勝負?我が柳生流と君達のオンボロ道場で勝負になると思っているのか?」
「なりますよ〜坊っちゃま」

 九兵衛の煽りに銀時は意地の悪い笑みを浮かべて返した。

「僕ら恒道館メンバーは実はとっても仲が悪くてプライベートとか一切付き合いなくてお互いのこと全然知らねーしっていうか知りたくもねーし死ねばいいと思ってるんですけどもね〜。お互い強いってことだけは知ってるんです〜」

 あと、と銀時は一つ言葉を繋げた。

「俺らは門下生にヤベーのが一人いるって知ってるんですよ。バカみたいに強くて可愛い真性のゴリラが」

 銀時が後ろのAに目をやれば、彼女は少しムッとした。

「ちょっと銀ちゃん。私のことゴリラって言った?」
「いやAは可愛いゴリラだから」
「そんな修飾語で誤魔化すな!可愛いゴリラってなんだよ!」

 Aはハア、とため息をつき

「私は貴方の剣を磨いだ一人として、昔の誓いを確かめるだけだよ。九兵衛君」

 目の前の九兵衛をしっかりと見つめた。

ワレモノ注意 一→←恒道館メンバーは、門下生に一人やべー奴がいることを知っている 六



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!! (2022年12月27日 20時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します!! めっちゃ面白いです!! これからも頑張ってください!  (2022年12月26日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!! (2022年11月20日 0時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年11月14日 16時) (レス) id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 花香さん» コメントありがとうございます!9個もあって長いですなか一気に読んでいただきありがとうございます!!わりと読みづらい所もあるかと思いますが好みと言ってもらえてとても嬉しいです!!(;ω;) (2022年11月7日 23時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年11月7日 0時

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