ワレモノ注意 六 ページ32
「てめーらガキみてーに騒ぐなよ。たかが近いだけだろ」
戦がそういう中、カチャと金属音が鳴る。
土方は近くで鳴るその音が何か察して。
「おいお前抜刀しただろ」
「バレたか」
「バレたかじゃねェェ!!てめ、殺す気か!」
「そーだよ殺す気だよ。妹にベタつきやがって。粛清だ粛清」
「てめーが一番ガキじゃねーかァ!!」
土方はキレて目につけられた皿を引き剥がした。
「銀ちゃん!A!私すごいこと考えたアル!」
神楽が二人の名を呼んで片足を上げた。
その靴裏には小皿が張られていて。
「足の裏コレ歩いてたら見えなくね?すごくネ?コレ」
「ちょ、神楽ちゃんそれは」
「これなら絶対気づかれないアル!キャッホオオオ!!」
Aの言葉を遮って神楽はガッツポーズして叫び、足を地面に下ろした。
その瞬間パキッと足元で音が鳴る
あちゃーとAが顔に手を当て、神楽は足を上げて靴の裏を見た。
上げる時にポロポロと皿の破片が落ちて、靴の裏には何もなくなっている。
神楽はそのまましゃがんて
「つうっ〜、なんか踏んだアル。切れたアル足」
「誤魔化してんじゃねェェ!お前何してんだ!」
パンと小気味良く銀時が彼女の頭を叩いた
「どうするんだコレ!?どうなるんだコレ!?」
「まだ勝負始まってないんで取り替えてもいいんじゃないすか?」
「ちょっと取り替えてこい!柳生の人に言って皿もらってこい!」
「オイ待て」
焦る近藤と新八を土方が止めた
「敵の作戦が分からねー以上、単独行動は危険だ。大将の守備は近藤さんと、Aに任せるか。こっちは二手に分かれて別ルートで敵の大将を狙うぞ」
「じゃあ私と銀ちゃんで決まりアルナ。汚職警官とチンパンジーとタッグなんてご免被るネ」
「おいチンパンジーってもしかして俺のことか?おいチャイナ」
戦は神楽の言葉に青筋を立て土方が呆れる
「てめーらと組むつもりなんてサラサラねェよ。こっちはただでさえチンパンジー野放しにすると面倒事起こされそうだから見張っとかなきゃならんのに」
「土方てめーもっかい眼球に皿つけろ。俺が割ってやるよコラ」
チンパンジー扱いされて戦がキレる
「でもやっぱりAと一緒がいいアル」
「それはダメだ。今回は大将が取られたら全員が無事でも負けになる。その弱点は護らなきゃならん。それには守護神になるAを大将から離すわけにはいかねェ」
「いつから私は守護神になったの?」
Aは苦笑いしてツッコんだ
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刹那*桜(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!! (2022年12月27日 20時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します!! めっちゃ面白いです!! これからも頑張ってください! (2022年12月26日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!! (2022年11月20日 0時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年11月14日 16時) (レス) id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 花香さん» コメントありがとうございます!9個もあって長いですなか一気に読んでいただきありがとうございます!!わりと読みづらい所もあるかと思いますが好みと言ってもらえてとても嬉しいです!!(;ω;) (2022年11月7日 23時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年11月7日 0時