愛犬の散歩は適度なスピードで 三 ページ35
「そこのチャイナ娘!A!止まりなさい!」
パトカーで横に来た沖田がメガホンで忠告する。
「いったい何キロで散歩してるんだ!道路交通法違反で逮捕する。今すぐ停車しなさい!」
「これが散歩に見えるかボケェェ!!止まれたらとっくに止まってるんだヨ!!バカだろ!お前バカだろ!」
「はい公務執行妨害で逮捕〜お巡りさんの心を傷つけた〜」
「バカだ!お前はバカだ!」
神楽はふざけるような沖田の言葉にキレていた。
「ペットだろ!どうにかできねーのか!?」
「全然言うこと聞かないアル!」
「Aさんは止められねーんですかィ!?」
「お、押さえてはいるんだけど!それ以上に定春の力が強すぎて引っ張られるの!」
沖田はチッと舌打ちして、バズーカを肩に担いだ。
「しょーがねーな。力づくでも止めるぜィ」
「やめろォォ!!そんなもん撃ったら定春死んじゃうよォ!」
「ちょ!沖田君、待って!」
Aは撃とうとする沖田を慌てて止める。
「まァAさんならバズーカ撃たれても大丈夫でしょ」
「そういう問題じゃないよ!というかそうだとしても仲間にバズーカ撃つ人がいるかァ!それに神楽ちゃんと定春がいるの!」
「いや、俺はアンタさえ生きてれば別に気にしないんで」
「こっちが気にするわァ!アンタはバカか!バカなんだなッ!」
沖田の返答にAは額に青筋を浮かべてツッコんだ。
「あばよ」
沖田はニヤッと笑うが、撃つ前に定春が前足でゲシッとパトカーを蹴り飛ばした。
後ろの方でパトカーが転倒する。
「沖田君!?」
「ギャハハハ!お前があばよ!」
神楽が下品に笑うが
「ハー危なかった」
「なにィィ!!」
沖田は定春の横にくっついて回避していた。
「この人でなしが!離すアル、サディスト!」
「サディストはてめーでィ」
沖田は落とそうとゲシゲシ蹴ってくる神楽に向かって言った。
「オーイ総悟、A。あぶねーぞ」
「!土方さ……」
前方で土方率いる真選組がバズーカを持って横に並んでいた。
土方はニヤッと笑って
「え。土方さんまさか」
「撃てェェェ!!」
Aたちに構わず砲撃の指示を叫んだ。
それと同時にバズーカが複数放たれて
「土方コノヤロォ!!」
ドォンと大きな爆発音が鳴り響いた。
「あばば、なんかエライことになってますよ。どーしよ」
「心配するな新八。俺たちは捨て犬を育てた善良な市民だ。罪はない」
スクーターに乗りながら新八と銀時は爆発地点を見る
愛犬の散歩は適度なスピードで 四→←愛犬の散歩は適度なスピードで 二
118人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年10月2日 5時