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やっぱりヒロインはゴリラに限る 九 ページ11

突風が吹き荒れ、爆炎が広がりえいりあんが苦しんで死んでいった。
 大量の煙が風に従って流れていく。

「目標消滅を確認」

「なっ、なんてこった……まさかあの連中が……」

 近藤は呆気に取られていたが、宇宙船から役人の驚いた声が聞こえる。

「射撃地点から微弱な生体反応が!」
「なんだと?」

 松平はスクリーンを見てタバコを口から落とし、近藤たちは核の上の状況に驚いた。

 核の上、銀時たちの前で彼らを守るようにして、星海坊主とAが傘を広げていた。

「あ、あの二人……傘で砲撃を……」

 二人の傘はボロボロになっていて、煙が立ち込めていた。

「ふ、二人とも……」

 新八たちが驚いていると、ククッと星海坊主が笑う。

「おいおい……雨なんか降っちゃいねーのに、用意周到だな。嬢ちゃん」
「あれですよ、船から拝借したんです」
「借りもんボロボロになってんぞ。怒られるんじゃねーか」
「その時は、砲弾撃ったオッサンのせいだって言っときます」

 Aはクスッと笑って返した。

「にしても、俺も焼きが回ったようだ」
「いや髪の毛も焼きが回ってるけど」

 Aは無傷だが星海坊主の体は砲撃を喰らって、頭部から煙が出ていて

「他人を護って、くたばるなんざ」

 星海坊主が力なく倒れ、Aはすぐに傘を捨てて彼を支える

「素敵なパパの背中、見せられてるじゃないですか」

 Aが微笑んで言い、星海坊主は驚くがフッと笑った。
 一件落着した、と思われたが、前方で砲口に再び光が集まっていて銀時は顔を引きつらせる。

「あ、あれ?なんかまた撃ってきそうな雰囲気じゃない?」
「え、うそ?なんで、もう終わってるけど」

 新八が驚いて言うと、戦艦から松平の声が聞こえた。

『おじさん二連砲撃のボタン押しちゃった。ゴメンネ』

 銀時たちだけでなく真選組の全員が絶句する。

「ゴメンネじゃねェェェ!!そんな軽い謝罪で許していいことじゃねェよオイぃぃ!!」
「……」

 キレる銀時のそばで星海坊主を寝かせてAは立ち上がる。

「え、ちょっとA?」
「お兄ちゃんだけじゃなくて、上司の尻拭いも私の役目みたいだから」

 Aは困ったようにふっと笑って核の前方に歩く。
 懐から小刀を出すと、なぜか短刀が伸びて長刀に変化し、刀身に紫の線が刻まれた。

「え、なに、ライト◯ーバー?星の戦争始めちゃうの?」
「まさかあれは、妖刀『星喰』……」

 星海坊主は変形した刀を見て驚いていた。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年10月2日 5時

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