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神は鬼を殺さず暴徒を砂状へと化す 二 ページ4

銀時は息をついて口の端の血を拭う。

「なんて事してくれやがる」

 天人の男がリングまで降りてくる。武器を持った手下を何人も連れていた。

「てめー何もんだ」

 銀時はフッと笑う。
 突然、天人達の足元に弾丸が数発撃ち放たれた。

「な、何だァ!?」
「!」

 弾丸が撃たれた方には鬼面をつけた神楽と新八がいて、銀時は目を見開く。

「ひとーつ。人の世の生き血をすすり」

 新八が鬼面を外し

「ふたーつ。不埒な悪行三昧」

 神楽も鬼面を外す。

『みぃーっつ!』

 と二人が銀時を指差せば、彼は頭をかいた。

「ったく……えー。みーっつ。み、みだらな人妻を」
「違うわァァ!!」

 リングに降りてきた新八が勢いよく銀時の顎に蹴りを入れた。

「銀ちゃん。みーっつ、ミルキーはパパの味アルよ」
「ママの味だろ!って違う違う!」

 新八がツッコんでいれば、後ろから誰かが歩いてきて。

「みーっつ。醜い浮世の鬼を、か?」
『!』

 その人物、道信は鬼の面を片手にフッと笑っていた。

「道信さん!」
「テメー死んだはずじゃ!?」

 新八は嬉しそうにして、天人の男は道信が生きていたことに驚く。

「動けるようになったか」
「おかげ様でな。さァ、最後をキメようじゃないか」

 銀時に言葉をかけられ、道信は笑う。
 銀時たち三人は笑って、ポーズをとる。

『退治してくれよう!!万事屋銀ちゃん、と鬼道丸!見参!!』

「ふざけやがって!!やっちまえェェ!!」

 天人の声で一斉に乱闘が始まる。
 銀時たちはギャイギャイ騒ぎながらも的確に敵を倒していた。

「な、なんだコイツら……」

 天人の男が驚いていると背後から首に刀の切っ先が当てられる。
 彼の後ろには沖田がいた。

「理解できねーか? アンタらが傷つけた石のうち一つはアンタらにとっちゃ、たまたま転がってきた路傍の石かも知れねェ。けどな……俺たちにとっちゃあの人は大事な宝石なんだよ」

 沖田はグッと刀を握る手に力を入れた。

「こんなことしてタダで済むと思ってるのか。俺たちのバックに誰がいるのか知らねーのか」
「オメー達の後ろに誰がいるかって?」

 土方の声が聞こえて、煉獄関の侍たちを真選組が囲い刀を突きつけた。

「僕たち真選組だよ〜」
「あらら、おっかない人がついてるんだねィ」
「瞳孔ガン開き兄ちゃんとサド皇子のご登場だわ」

 土方と沖田に続いて戦がからかえば、土方が「シスコン脳筋男も一緒におんぶしてやってくれや」と返した。

神は鬼を殺さず暴徒を砂状へと化す 三→←神は鬼を殺さず暴徒を砂状へと化す 一



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます!! そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです! これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます!ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます!これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年9月13日 20時

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