死亡フラグに気をつけろ 十二 終 ページ31
「お前が敵味方、間違って斬り掛かる程しょっぱい使い手じゃない事くらいお見通しアル」
沖田は神楽の言葉を聞いて黙った
「人殺しの罪まで被って何を隠そうとしているネ。霧江の前できっちり喋るアル。喋らないなら霧江の代わりに私がお前のドタマぶち抜くネ」
「……確かに敵味方間違って斬り掛かるほどヤワじゃねェ。だが」
「もしその味方と思っていた奴が敵だったとしたらどうする」
「！！」
神楽は目を見開き、Aは腕を押さえて視線を下げ顔に影が差す
彼女を沖田がチラッと横目で見て視線を前に戻し口を開いた
「世の中にはなァ、知らねー方がいい事もあるのさお嬢さん。それにな、ガラでもねーことはそうベラベラ喋るもんじゃねーぜ」
「見ろ。てめーのせいで死亡フラグが立っちまった」
ザン、と沖田達を大勢の浪人達が囲った
全員刀を持っていて、そのうち一人のそばには霧江がいた
「霧江！？」
「こんな暑い日に揃って仲良く仇討ちですか。精が出るね」
沖田は動揺一つせず平静のままに言う
「オメーの親父さんよっぽど人に好かれていたのか。それとも、俺がよっぽど嫌われてんのか」
――
沖田の部下の神山が路地の階段を降りていると、横の路地からジャキッと首に木刀があてがわれた
刀を向ける人物は路地の暗がりでよく顔が見えない
「……誰っスか」
「大声上げんなよ。せっかく
「！！お……お前は！？」
「ちょっと話聞かせてくれるか。
「ウチの看板娘のAが、それとどういう関わりがあるのか」
銀時と新八が路地から出てきて神山に尋ねた
――
「霧江……」
神楽が驚いている横で、Aは眉を寄せて黙って見ていた
霧江は後ろにいる男に、首に刀をあてがわれる
後ろから辰羅族の男が歩いてきた
女言葉でリーゼントに長い金髪で紅をつけたその人物は、創界党の首魁の弟、
「動くんじゃないわよ。父親に続いて娘の命まで奪いたくないのなら。ねェ、人殺しの沖田総悟さん。そして……」
蒼達はニヤリと笑いAに目を向ける
「六角屋で猛威を振るっていた、乱入者さん」
『！！』
「えっ……」
沖田とAは目を見開き、神楽と霧江は驚いてAを見た
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2023年5月27日 2時
