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血のニオイを嗅ぎ分ける獣 五 終 ページ10

笑って流そうとするAを沖田はジッと見る。

「今ここで、俺の気持ち分からせてあげまさァ」
「え……」

 Aが不思議そうにしていると、彼女の唇が沖田の口に塞がれた。

「ッ!?」

 彼女は驚き慌てて押し離そうとするが沖田に手を掴まれ壁に押さえつけられる。

 足を動かそうとすれば股の間に足を入れ込まれ身動きができなくなった。

「んっ!んんぅ!」

 Aは何とか口で抗議しようと声を上げる。

 しかし、開けられた口に舌を入れられ絡まれてしまった。

「ッ!?ん、く……ふぅっ」

 舌を絡められAは驚き、途端に大人しくなってしまう。

 体にむず痒さが駆け巡り、それは徐々に快感のようなものに変わって熱を放出する。

 Aは顔を赤くし足を擦らせて悶え始めた。

「ふ、ぅ……」

(だめ……息がっ……)

 スッと口が離れ、慌てて息を吸う。

「どうしたんですかィ?急にしおらしくなっちまって」

 沖田は自分でしたくせに、ニヤニヤ笑って白々しく言う。

「こんのサド王子ッ……」

 Aは顔を真っ赤にしながらもキッと睨んだ。
 そんな彼女に沖田は固まってしまって

「……そんな顔されたら我慢できなくなるじゃねーですかィ」
「え?ちょっ、んっ!!」

 沖田が再びキスし舌を絡めてきた。

 しかし先ほどより少し荒々しく、片手で太ももを下から撫でられてAは焦ったように抵抗する。

「んはっ!そ、総悟ここ路上で、んぅっ!」

 口を逃れて抗議しようとしてもまたキスで塞がれてしまう。

 抵抗する手首を掴む沖田は、全く手を抜いていず全力で押さえにきていた。

(や、ヤバい……!これ本気だッッ)

 沖田の片手が太ももから徐々に上へと上がってきてAは冷や汗をかく

 股下に触れかけた、その時

 スパンッ!と誰かが思いっきり沖田の頭をはたいた

「オイ沖田……妹に何してんだ」

 Aと沖田がそちらを見れば、土方と釈放された戦がいた

 二人とも険のある表情を浮かべていて、戦は膨大な殺気を放っている

「チッ……邪魔しねーでくださいよ」
「邪魔するわ!てめーこんな公衆の場で何やってんだよ」

 土方は舌打ちしてくる沖田に青筋を浮かべてツッコんだ

「公衆の場じゃなきゃいいってことですねィ」
『よかねーよ!!』

 沖田は全然反省していなくて戦と土方が同時に怒鳴る

「沖田てめーどういうつもりだ、Aの気持ち無視してんじゃねーよコノヤロー」

 戦は殺気を持って沖田を睨んだ

しょせん星は天に鎖を引かれる飼い犬である 一→←血のニオイを嗅ぎ分ける獣 四



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年5月5日 12時

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