効率のいい好感度の上げ方を教えてやる 二 ページ45
夜星「そう怖い顔をするな。お前たちがこだわってるのは人気投票だろう。Aの好感度は変えられないから諦め……」
夜星が話している途中で、ピッと軽い電子音が鳴った
全員が不思議そうにして音の鳴った方、夜星の頭上へ目を向ける
夜星のAからの好感度のテロップが、3位から2位へと変動していた
『なっ!!』
全員が告白以外での上位変動に驚いて目を見開き、桂は顔を青くする
1位「こ、告白以外で」
戦「好感度が上がった……」
5位(ま、まずい。こんなことが知られればAが……)
2位「なるほど……告白でなくとも桜さんにアプローチして意識させりゃ、好感度の順位は上がるってことですかィ」
『へえ……』
全員がニヤリと悪どい笑みを浮かべた
「えっ……ま、待って別にそうと決まったわけじゃないよ」
Aは嫌な予感がして慌てて夜星の腕から降りて離れ、冷や汗をかきながら誤魔化す
「ほ、ほら。今のは夜星がキスしてきたから反応しちゃっただけで、私が意識して順位を変えられるわけじゃないし……」
1位「だがそれはつまり、お前にキスとかすりゃ意識してもらえるってことだろ」
「い、いやそれはそのっ。き、キスして順位上げるなんて、ねえ?そんな私からの好感度なんてこだわる必要ないものだし……」
全員の目が自分の方に集まりAは苦笑いして後退する
1位「お前にとっちゃそうでも俺たちからしたら、またとねーチャンスだ」
銀時がニィと笑い全員が同時に踏み込んで
一斉にAに飛びかかってくる
「ひぃいいい!!」
Aは全員が自分の方に来ると同時に背を向けて猛ダッシュで逃げた
(何でなのォォォ!!さっきので確かに好感度の順位は下がったけど、別にそこまで気にする必要ないことでしょ!)
困ったように走りながら後ろの様子を見やれば
全員が全力で追いかけてきていた
「ぎゃあああ!何で皆んな追ってくるのォォ!!」
1位「別に逃げなくてもいいんだぞA!」
戦「そうだぞ!!捕まったらスキンシップするだけだから逃げんなよ!」
「逃げるよ!スキンシップって言ったってこっちが恥ずかしくなるだけだもん!」
2位「別に何も変なことはしねーですよ。ちょっとキスするだけでさァ」
「総悟の場合それ信用できないんだけど!?」
最初はAが逃げているだけだったが、次第に後ろの方で銀時達が互いにライバルたちを妨害し蹴落とし始め
バズーカの音や破壊音がそこら中に響き渡った
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年5月5日 12時