攘夷四天王と破壊神『狂神の戦』 六 終 ページ49
「そう焦るな。人を探すにゃ、一人でやるより複数でやった方が効率的だろ？」
近藤はニッと笑い、土方と沖田と伊東が近藤の横に並ぶ
「今度は勝手に動くんじゃねーぞ、義兄さんよ」
銀時の横に神楽や新八、桂と坂本とAが並ぶ
全員が戦を見て、彼に手を伸ばしていた
戦は、一人ではなかった
一人だと思っていたのは、彼だけだった
戦は目を見開いて、驚きの表情からフッと笑みを浮かべる
「頼りにしてるぜ、お前ら」
このとき初めて戦は誰かの手を取った
閉した扉を開け放ち
ようやく彼は誰かに頼れるようになった
その後、脱獄した戦は再び刑務所に送られ、女の捜索は真選組と万事屋が担うことになった
「Aの護衛はザキと沖田か。俺がこっから出て護衛についた方がいいだろ」
戦は捜索に参加できず牢屋で不貞腐れていた
Aが再び狙われる可能性もあるため護衛に山崎と沖田が任命されたが戦は不満そうで
戦へ報告に来ていた山崎は彼の態度に苦笑いながらも青筋を浮かべた
彼の隣にはAと沖田がいる
「Aさん、この人殴っていいですか」
「うん。いいよザキ、ぶん殴っちゃって」
「ちょ！Aちゃん待ってごめんって！」
戦は静かに怒るAに焦って慌てて謝った
「アンタら遊びに来たんじゃねーですぜィ」
沖田は呆れた様子で手に持っていた書類に目を落とす
「例の女。俺たち真選組総出で探して、万事屋の旦那たちも探っているようですが……」
「見つからねェか」
戦の目つきが真剣なものに変わり沖田は頷く
「夜兎の男と逃げたんで目立つはずなんですが、姿一つ掴めやしねェ。まるで……誰かに殺されちまったみてェな」
沖田のその一言で、空気が冷えてピリつく
「奴は最後にゃ春雨たちを見捨てたからな。春雨に恨まれて殺された可能性もあるが」
「ビルにいた春雨たちは全員捕まえているので、あそこに居なかった奴らでしょうか」
山崎は少し考えて眉を寄せる
「だとしたら、春雨の一派がAさんや俺たちを狙ってくるんじゃ」
「そうだな……沖田、山崎、A。あの女の目的はAだったが、春雨は俺達への復讐を目的に来るだろう。警戒するのはAだけじゃなく、真選組の隊士たちもしっかり見ておいてやってくれ」
戦の指示を聞いてAたち三人は頷き牢屋を後にする
(春雨の中でAの種族についてのことが広まってねェといいが……)
戦は牢屋の窓から外を眺めて眉を寄せた
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刹那＊桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただきオリキャラも慕っていただきありがとうございます！ (5月5日 12時) (
レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - いつもありがとうございます。夢主ちゃんも勿論大好きなのですが、ぶっきらぼうでちょっと怖いけど本当は優しいお兄ちゃんも大好きなので、彼の話を心待ちにしておりました。 暑くなってきましたので体調に気をつけてお過ごしください。 (2023年5月3日 12時) (レス) @page39 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2023年4月21日 21時
