攘夷四天王と破壊神『狂神の戦』 二 ページ45
「チッ、しつこい奴らだなァ」
戦たちは天人に囲まれてしまい、近藤たちと六人で背中を合わせる。
Aたちは刀を構えるが、戦は刀を落としてしまって格闘でやり合うしかない。
しかも天人たちは部屋に入りきらず、廊下にまでひしめくほどいる。
「けっこう数多いですねィ。戦さんは丸腰だし……わりーですけど、この数に六人じゃさすがに庇いきれませんぜ」
「ケッ、はなからてめーらに護られるつもりはねーよ」
沖田の言葉に悪態をつきながら戦は拳を構えた。
「来るぞ!!」
天人たちが一斉に動き出し、近藤の一声で土方たちが刀を握る手に力を込めた。
しかし、ドガァンと強烈な破壊音が鳴り響いて廊下にいた天人たちが中へと吹っ飛ばされてきた。
「な、何だ!?」
近藤たちが慌ててそちらを見れば
銀髪天パに木刀を持った男と
メガネをかけて木刀を構える少年と
チャイナ服に番傘を振り回す少女がいた。
「オイオイ。役人御用達の高級レストランって聞いたから来てみたのに、料理の一つどころか虫が湧いてんじゃねーかよ」
「虫にしてはデカすぎますけどね」
「銀ちゃん腹減ったアルー!」
「お、お前ら……!!」
戦は三人を見て驚いて目を見開いた。
「なんで投獄された奴がいるんだよ。こんな猿でも脱獄できるとか警備ゆるゆるじゃん。どうなってんの多串君」
銀時に視線を向けられた土方は青筋を浮かべる。
「多串じゃなくて土方だ!あと大江戸刑務所は俺らの管轄外なんだよ!」
「銀時、お前……」
「勘違いすんなよ戦。俺たちゃてめーが無罪だと確信して助けてるわけじゃねェ、依頼を遂行するために来ただけだ」
「依頼って……」
銀時がAの方を見て、戦もそちらへ視線を向ける
「『お前のことを調べてほしい。その原因を潰す手伝いをしてほしい』っつー依頼だ。感謝ならAにしろよ。おめーのために高ェ依頼料払ってくれんだからよ」
銀時の言葉に、戦は驚きの表情から笑みへと変わる
「クク……金には目がねェ奴だな。いいぜ……俺の貯金崩してやるよ」
戦はニッと笑い、襲ってくる天人たちを殴り飛ばした。
銀時たちも襲ってくる天人を蹴散らしていくが、銀時は何か思い出したように苦い顔をする
「あーそれと、騒がしい二人が余計に来ると思うから周りに気をつけろよ」
「騒がしい二人? ッ!まさかそれって」
戦は何かに気づいたように顔を引きつらせる
それと同時に
ドガァンと大きな爆発が起こった
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます!ここまで読んでいただきオリキャラも慕っていただきありがとうございます! (5月5日 12時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - いつもありがとうございます。夢主ちゃんも勿論大好きなのですが、ぶっきらぼうでちょっと怖いけど本当は優しいお兄ちゃんも大好きなので、彼の話を心待ちにしておりました。 暑くなってきましたので体調に気をつけてお過ごしください。 (2023年5月3日 12時) (レス) @page39 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年4月21日 21時