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奈落に灯る蜘蛛の糸 一 ページ41

Aと戦は二人で大勢の天人たちを斬り倒していく

 しかし斬っても斬っても船から増援が来てキリがない

「クソッ、やっぱ元を叩かにゃダメか……」

 戦は飛行船を見て舌打ちをする

「A。お前、多対一は得意だったよな」
「うん。得意だよ」

 戦は天人を薙ぎ払いながら問いかける

 問われてAも戦いながら返答した

「じゃあ、無理いうが……コイツらを足止めできるか」

 四方八方を囲まれて、二人ならともかく一人で多勢を相手にするのは死ににいくようなものである

 しかし、Aは戦の言葉にしっかり頷いた

「俺はあの飛行船(デカブツ)を破壊する。そっちは頼んだぞ!」
「わかった!」

 戦が地を蹴り天人を押し除けて窓の方に向かう。

「させるかァァァ!!」

 天人が戦の妨害をしようと一斉に斬りかかる

 が、ドゴォォと強烈な風が吹き荒れ天人たちを四方の壁に叩きつけた

 その風は、Aの刀の一薙ぎによるもの

 彼女は再び刀を構えて横に振る

 刀から生み出された強風と衝撃波が、群がる天人たちをことごとく吹き飛ばしていく

「な、何なんだよこの女!!」
「この力……こいつッ!まさか星び」

 天人が言葉を発している途中で、Aはその天人を蹴り飛ばして気絶させた

「お兄ちゃんには、指一本触れさせない」

 手の中で刀を回し、構え直して天人たちを薙ぎ倒していった

 戦はAを信頼しきっているのか後ろは振り返らず、窓に向かって走る

 割られた窓の先まで来ると、強く地を踏み込んで飛行船まで飛び上がった

「クソ!!撃ち落とせェェェ!!」

 船から怒号が聞こえ、天人たちが船の中から戦へ銃を放つ

 戦はニッと笑って刀を構え、空中で弾を全て弾き飛ばした

「なっ!」

 戦はグッと刀を握り直し

「死ねェェ!!雑魚どもがァァァ!!」

 ザガァンと巨大な鉄の塊である飛行船を真っ二つに叩っ斬った

『ぎゃあああ!!』

「っと……」

 天人たちの断末魔が響く中、戦は一度飛行船に飛び降りてから強く蹴り上がりビルの窓の凹凸に掴まった

 少し汗を浮かべて手に力を入れ何とか壁を登る

「はぁ、はぁ……疲れた……」

 戦は元いた部屋に上がり床に寝転がって荒い息を吐く

 ひと段落した、と思われたその時

 ドガァンと下の方で爆音が響きビルが大きく揺れ

 戦のいる場所が崩壊した

「ッ!?」
「お兄ちゃん!!ッ!」

 Aが慌てて助けに行こうとするが、彼女の足元も崩れてしまった。

奈落に灯る蜘蛛の糸 二→←こびりついて離れない悪夢



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます!ここまで読んでいただきオリキャラも慕っていただきありがとうございます! (5月5日 12時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - いつもありがとうございます。夢主ちゃんも勿論大好きなのですが、ぶっきらぼうでちょっと怖いけど本当は優しいお兄ちゃんも大好きなので、彼の話を心待ちにしておりました。 暑くなってきましたので体調に気をつけてお過ごしください。 (2023年5月3日 12時) (レス) @page39 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年4月21日 21時

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