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やはり長い人生でゲットするのは悪友に限る 五 終 ページ7

「旦那、Aさん。長ェこと話聞いてくれてありがとうございました。こいつは姉上には内緒で……って、旦那は聞いてるわきゃねーか」

 大きくイビキを上げる銀時を見て呟き、立ち上がった

「野郎には大事なもん色々持ってかれたが、行かなきゃならねェ」
「その大事なもんに、アイツも入っちまってんだろ」
「!」

 寝ていたはずの銀時の声が聞こえて

「旦那!」
「フワァ〜、よく寝たぜ。さて、眠気覚ましに一丁行くか。最後までつきあうぜ、総一郎君」
「……旦那。くま」

 銀時の目の下には濃いくまができていた
 Aは「素直じゃないなあ」と微笑む

「そこの二人、待ちたまえ!」

 後ろから戦の声が聞こえてきた

 手にコンビニの袋を持っていてAと一緒に中身を出す

「お二人とも、腹ごしらえと眠気覚ましは済ませたかいっ?」

 激辛せんべえと眠◯打破を出して、Aはニッと笑う

 沖田は目を見開いた

(姉上。俺ァ、幸せもんだ。長ェ人生でもそうそう会えるもんじゃねェ、そんな悪友を五人も得たんだ)

 プッ、と笑った。

「Aさん。何ですかィ、その言い方。つーか戦さんもクマできてるじゃないですか。いつも以上にブサイクですぜ」
「別にミツバを心配してたわけじゃねーし。不審船の監察で張り込みしてねてねーだけだし」
「アンタほんと素直じゃねーですねィ」
「うるせーそれはてめーもだろ!」

 ギャーギャー騒ぎ出す沖田と戦を放って、銀時はAを呆れた様子で見た。
 
「お前こそちゃんと眠気覚まししろよ。二日以上寝てねーんだから」
「え……」

 銀時の言葉に沖田は驚いて声をもらした

「Aさん寝てないんですかィ?でもそんな様子は……」

 彼女はクマなどなく普段通りの様子だった

「あー……星人って、クマとかできないみたいで……少しくらい寝てなくても大丈夫なんだよねー」

 Aは頭をかいて笑って気持ちを誤魔化す。

「ハハッ、変……だよね」
「……!」

 引きつった笑顔に沖田は目を見開いた。

 彼女は自分に人間味が欠落していることを痛感させられていた。
 
「……変じゃないでさァ」

「それが、アンタの良さの一つになるんですからねィ」
「!」

 柔らかい笑みを浮かべてAの手を取った

 Aは驚いていて

「さ、いきやしょう。Aさん」

 優しく握られたその手の温もりに、彼女の心が熱せられていく。

「……うん」

 泣きそうになるのを堪えて、沖田の手を握り返した。

昔惚れた女が惚れた女は弟の惚れた女で、俺の惚れた女でもあるとか、ややこしいことこの上ない 一→←やはり長い人生でゲットするのは悪友に限る 四



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» いつも読んでいただきありがとうございます!これからも頑張っていきます- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́- (2023年3月18日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - いつもありがとうございます。これからいつものメンバーにたまちゃんが加入するんですね!機械である彼女が夢主ちゃんにどんな反応をするのか、楽しみにしています。 (2023年3月18日 20時) (レス) @page30 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年3月13日 1時

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