【銀魂】シスコンな兄の尻拭い16 【ミツバ篇、芙蓉篇】

ホワイトデー？俺をやるよって言ったらぶん殴られたよ　四　終 ページ29

「桂君！なんか色んな人からチョコ貰っちゃって……」
「ホワイトデーだからな。お前にあげたい奴などいくらでもいるだろう……俺のも受け取ってもらえないか……？」
「ふふ、もちろん」
「あまり凝ったものではないが。これが俺のプレゼントだ」
「ぎゃぁ！？爆弾！？」
「極限まで爆弾っぽく見えるように作ったチョコレート、略して爆弾チョコだ。どうだ？なかなかの高クオリティだろう？」
「紛らわしいわ！心臓止まるかと思ったよ！！」

　そろそろ家に帰ろうと思ったら
　
　宇宙船が後ろで地面に突っ込んできた

「……いや、なんで？」
「アッハッハッハッ！！着陸成功じゃー！」
「いや失敗だよ。坂本君」
「いや〜Aに早うチョコあげよう思うちょったき、気が急いてしもうたわ。アッハッハ！！」
「笑い事じゃないよ！」
「まあまあ、ほれ。本題のチョコじゃ」
「あ……いい匂い」
「おまんが昔に好き好きちゅーて食べてた味に似たもん見つけてきたぜよ」
「……ふふ。坂本君、私が欲しいもの的確に当てて来るね。びっくりした」
「好きな女子(おなご)の好みは、ちゃんと覚えちょる」
「っ……あり、がと」
「……ほんにおまんは愛らしいのー！」
「もー！わしゃわしゃするなー！」


「あの……高杉君。これどういう状況？」
「お前を押し倒してこれから襲うところだ。見てわかるだろ」
「いやあの。見て分かっても、見て解らないんですよ。理解が追いつかないんですけど」
「お前が他の男どもに色目使ってるから、少し躾けようと思ってな」
「なんで私が高杉君に躾されなきゃいけないの」
「クク、そう怒るなよ……ホワイトデーの礼だ」
「……いや、ならチョコは？一欠片も見えないんだけども」
「チョコなんざガキの渡すもんだろ……俺は、お前の『初体験』を贈ってやるよ」
「ッ！！耳元で言うなバカァッ！！」


　高杉がAを手にかけようとした瞬間、銀時や戦や真選組が突撃してきて未遂に終わった

「はぁ……疲れる一日だったなァ」
「散々な一日だったみてーだな」
「あ、全蔵。なに食べてるの？」
「……お前に渡す用のチョコ」
「……いや、なに食べてるの！？」
「いやお前チョコ大量に貰ってるだろ」
「全蔵のチョコもほしーいー」
「ガキか！」
「だって……全蔵がくれること、珍しいじゃん。嬉しい」
「ッ！ ……痔が治る魔法のおまじないかけといたから感謝しろ」
「いや私 痔待ちじゃないし」

　Aは皆から貰ったチョコを大事にゆっくり食べていった

【芙蓉篇　開幕】　翡翠の美しきアルタナの煌めき　→←ホワイトデー？俺をやるよって言ったらぶん殴られたよ　三

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