月夜に歌を詠む 五 ページ28
「火種をよこせ。オメーと一緒に火種もなくられちゃ
「最後になるやもしれん。一服」
「ダメだ。さっさとよこせ」
銀時が間髪入れずに言えば、月詠はキセルを投げ渡した。
「ほんとに置いていくつもりですか!」
「そんなに吸いたきゃ、戻ってこい。必ず戻って吸いに来い」
銀時は背を向けて歩いていく。
「さっさと戻ってこねーと、しゃぶり倒すからな」
キセルを上に飛ばして遊び銀時は背を向けたまま言った。
「……銀ちゃん」
「ぬしらも早くゆけ。ぬしら如きを護るために捨てる命など持ち合わせておらんわ」
月詠はフッと笑う。
「早くゆけ」
神楽と新八は月詠の言葉を聞いて背を向けて走っていった。
(わっちは命を賭して日輪を護る番人。わっちの
(吉原に光導く
大勢の百華たちが階段に来て月詠と対峙する。
「死ぬ覚悟はできた。どこからなりともくるがいい。なんびとたりとも、これより先には通さぬぞ……
月詠はクナイを構える
「やれェェ!!」
百華たちもクナイを構え投げつけた
月詠は大量のクナイを弾き飛ばしていたが、弾き斬れずに頰を切られ肩や足にクナイが刺さる
それでも月詠は、反撃をしなかった
額から血を流し月詠は百華たちの前で立ち塞がる
「なぜ……反撃しない。なぜ黙って打たれている」
「わっちに……ぬしらを殺す権利はない」
今まで月詠は吉原を護るため、百華たちと共に掟を犯 す者たちを裁いてきた
吉原から逃げ出そうとする遊女たちを、客の取れなくなった遊女たちを
「掟に従い、ぬしらに苛烈な所業を重ねてきたわっちが掟に背きながら己だけのうのうと生き残れるとは思っておらん」
「殺すがいい。
「己が身を挺して賊を護るというのか!!」
クナイが大量に投げられ、月詠は反撃はせず防ぎ続ける。
「この
月詠の髪をクナイがかすめ、結われた髪の束が解けた
「何も変わらぬ、何も変えられぬと諦め剣を振るってきた」
「けどわっちは、何も……護ってなどいなかった。わっちが護ってきたのは日輪でもこの
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます!いつもご愛読いただき嬉しいです!この先も楽しんで読んでいただけるよう頑張ります(ง •̀ω•́)ง✧ (2023年1月29日 22時) (レス) @page14 id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - 続編突入おめでとうございます!今回多めな戦闘シーンも、夢主ちゃんが毎回どのように強さを見せつけてくれるのか、周りがどう反応するのか、楽しみにしております。まだまだ寒いので体調に気をつけて頑張って下さい! (2023年1月29日 18時) (レス) @page14 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月28日 13時