類は友を呼ぶ 四 終 ページ45
戦はプッと口から血を吐き、顔の血を拭う。
神威は土煙の中から出てきて額の血を拭う。
「あー、君……
神威はスッと目を開ける。
「でも……君みたいなのならまだ成長できる。今潰すのはもったいないな」
「ああ?随分と上から目線で……」
戦は舐められてると感じてキレるが、神威が即座に背後に回る。
「!!」
すぐに反応できなかった戦は左脇腹を手で貫かれた。
「かはッ!」
神威が手を抜けば血が噴き出し、戦は吐血してその場に倒れ込んだ。
「メインは君の妹だけど、それを飾るオカズも必要だからね。好物は最後まで取っておきたいタイプなんだ」
神威はニコニコして手についた血を舐める。
「俺に殺されるまで、もっと鍛えて強くなっててね。おにーさん」
慌てて戦のところに来た晴太の襟首を掴み、反抗するのを抑えて歩いて行った。
巨大な番傘を咥える大きな兎の像のある広場に、血と百華たちの死体が落ちる。
「日輪様の元へいかせるなァ!!ここで何としても食い止めろ!」
神威達の元に大勢の百華が刀を構えて押し寄せる。
「しつこいなー。女を殺すのは趣味じゃないんだよ。女は強い子を産むかもしれないだろ」
神威は笑いながら女達を殺し血を舞い上がらせる。
「まァ、君らの子供には期待できないか。
ニコニコして神威は女を踏み潰した。
「や、やめろォォ!」
晴太は後ろで横道に体を隠しながら、女達を殺していく神威に顔を青くして叫んだ。
「お前そんなに人を殺して何が楽しいんだ!何でそんなヘラヘラ笑って人を殺せんだよ」
「酷いなァ、ここまで連れてきてあげたのに。
神威は頰に血をつけたまま笑っていた。
「逆に言えば俺が笑いかけた時は殺意があると思ってもいい」
ニヤと晴太に笑えば彼はビクッとして慌てて影に隠れた。
「冗談だよ。俺は子供は殺さない主義なんだ。この先強くなるかもしれないだろう」
「おいでよ。君も笑うといい。お母さんに会うのにそんなシケた顔してちゃいけないよ」
神威は百華たちの死体を跨ぎ、目の前の閉ざされた部屋の前で止まる。
「こ……ここに、母ちゃんが」
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます!いつもご愛読いただき嬉しいです!この先も楽しんで読んでいただけるよう頑張ります(ง •̀ω•́)ง✧ (2023年1月29日 22時) (レス) @page14 id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - 続編突入おめでとうございます!今回多めな戦闘シーンも、夢主ちゃんが毎回どのように強さを見せつけてくれるのか、周りがどう反応するのか、楽しみにしております。まだまだ寒いので体調に気をつけて頑張って下さい! (2023年1月29日 18時) (レス) @page14 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月28日 13時