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普段眼鏡をかけている奴が外すとなんか物足りない 一 ページ28

「……たい」

 お妙はうつむいて、小さく声をこぼした。
 その足元には水が滴り濡れて跡を残す。

「私……皆の所に帰りたい」

 唇を噛んで耐えようとするが、彼女の両目からは涙があふれていた。

 その言葉を受けて近藤たちが一斉に暴れだす。

「ぐっ!Aさんはともかく、他のたった四人に何をしているかァ!!さっさと片付けろ!」

 輿矩は焦った様子で声を荒らげる。

「銀ちゃーんAー新八ィィ!!」
「あとは頼みますぜ」
「ここまで来て負けんのはゴメンだぜ!」
「さっさと決着つけて来い!」
「お妙さんを!俺たちの意志は任せた!!」

 神楽と沖田、土方、戦、近藤が全員息を揃える。

『いけェェェボケェェェ!!決着つけろォォ!!』

 塀の上で九兵衛、敏木斎と対峙し背中合わせになる銀時たち三人に向けて言い放った。

「おじい様、これは遊びではありませんぞ。Aも来てしまって三対一。どうか真剣に」
「わーっとる。これも可愛い孫のためよ」
『いざ参る!!』

 九兵衛と敏木斎が足を踏み込み、銀時たちに襲いかかってきた。

「二人とも準備はいい?」
「ああ……いくぜ。ぱっつぁん。A」
「はい!銀さん、Aさん」

 『うおおおお!!』と雄叫びが響いた。

 九兵衛や銀時たちは塀から庭におり、声を上げて互いに踏み込み剣を交える。

 敏木斎には銀時が、九兵衛には新八とAが応戦して。

 甲高い金属音のぶつかり合いがその場を占めた。

(新ちゃん、いつの間にあんなに強く……)

 なったと思いきや九兵衛の一撃を受けて新八は吹き飛ばされた。

「ぶふっ!!」
「!!」

 ドンッと銀時の背後から新八がぶつかってきて銀時は焦った顔をする。

「しんぱっ……やっぱ無理? !! ぶっ!」

 新八に気を取られていると前から一撃が来て銀時は顔を殴られた。

「ほいほい!!よそ見しとる場合ではないぞい!」
「ッ!」

 敏木斎が連撃を放ってきて銀時は慌てて刀でそれを受け止める。
 しかし背後に丸腰の新八が地面に倒れていてガラ空きだった。

「奪った!!」

 九兵衛は新八に向かって刀を振るうが、

「!!」

 後ろから殺気がして、無意識に体が固まってしまう。

「ダメだよ九兵衛。戦場で固まっちゃ」
「ぐッ!!」

 Aが背後から重く斬撃を振り落とし、九兵衛は刀で受け止めるが後ろに吹っ飛ばされた。

 Aは地を踏み込み、続けて九兵衛の皿へ攻撃しようとする。

普段眼鏡をかけている奴が外すとなんか物足りない 二→←好きな相手なら、笑わせてみせろ 六 終



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時

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